N-VAN e:でAmazonフレックス中にエアコンを5時間つけっぱなしにしたら、バッテリーはどれくらい減るのか
EVでAmazonフレックスをしていると、気になるのがエアコン使用時のバッテリー残量だ。
ガソリン車なら、エアコンを使っても燃料計を細かく気にすることは少ない。
でもEVは違う。
エアコンもバッテリーを使う。
停車中でもREADY状態なら電気を使う。
配達中は走っている時間だけではなく、荷物を探したり、ナビを見たり、次の配達先を確認したりする時間もある。
だから、エアコンをつけっぱなしにしていると、どれくらいバッテリーが減るのかが気になっていた。
特に気になっていたのが、メーターの表示だ。
N-VAN e:では、エアコンを切ると航続可能距離が「+20km」くらい増える表示が出ることがある。

これを見ると、かなり不安になる。
「エアコンを使うと、24km分も走れる距離が減るのか?」
「5時間オファー中につけっぱなしにしたら、どれくらい減るのか?」
「配達して帰れるだけの残量はちゃんと残るのか?」
そこが分からなかった。
配達中にバッテリー残量がギリギリになるのは精神的にもきつい。
途中で「今日は帰ります」となるのも現実的ではない。
かといって、途中で急速充電に寄る前提では、EVで配達する意味も薄くなる。
だから今までは、暑くても少しエアコンを我慢していた。
ただ、実際にどれくらい減るのかは、使ってみないと分からない。
そこで2026年6月は、あえてエアコンをケチらず使ってみた。
今回の記録は、Amazonフレックスの配達中だけではなく、自宅からステーションまでの移動、配達後の帰宅までを含めた数字だ。
自宅からステーションまでは片道約14km。
帰りの距離は、最後の配達先によって変わる。
つまり、純粋な「5時間オファー中だけ」の消費ではない。
自宅を出て、ステーションへ向かい、荷物を積み、配達をして、帰宅するまで。
その1日全体で、どれくらいバッテリーが減ったのかを記録した。
実際に知りたかったのも、配達中だけの理論値ではない。
Amazonフレックスを1回やった日、家に帰ってきた時点でバッテリーがどれくらい残っているのか。
途中で急速充電に寄らずに済むのか。
エアコンを我慢しなくても普通に帰ってこられるのか。
そこだった。
今回の条件
条件はこんな感じだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両 | N-VAN e: |
| バッテリー容量 | 29.6kWh |
| 使用月 | 2026年6月 |
| 気温 | 21〜27度前後 |
| 稼働内容 | Amazonフレックス |
| オファー | 主に夕方5時間 |
| エアコン | 通常モード・25度設定 |
| 停車中 | READY状態のまま |
| 開始時の残量 | だいたい95%前後 |
配達中は、基本的にエアコンをつけたままにした。
停車中もエアコンONのままREADY状態。
荷物を探すときも、次の配達先を確認するときも、エアコンは切らなかった。
実際の9日分の記録
走行距離・終了時のバッテリー残量・気温・件数だけをまとめる。
| 日付 | 走行距離 | 終了時残量 | 気温 | 件数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/6/14 | 69km | 51% | 24度 | 42件 | – |
| 2026/6/15 | 59km | 60% | 24度 | 56件 | – |
| 2026/6/17 | 55km | 62% | 25度 | 33件 | – |
| 2026/6/19 | 76km | 50% | 27度 | 63件 | – |
| 2026/6/20 | 70km | 45% | 23度 | 59件 | 大雨 |
| 2026/6/22 | 61km | 58% | 25度 | 50件 | – |
| 2026/6/23 | 49km | 65% | 27度 | 26件 | – |
| 2026/6/24 | 85km | 44% | 25度 | 63件 | – |
| 2026/6/28 | 76km | 47% | 21度 | 47件 | 雨 |
結果としては、思っていたよりかなり余裕があった。
95%前後からスタートして、5時間オファー後の残量はだいたい40〜60%台。
一番少ない日でも44%だった。
つまり、エアコンを5時間以上つけっぱなしにしても、配達後にバッテリーが危ない感じはなかった。
1回の5時間オファーで、バッテリーはだいたい40%前後減った
9日間の記録を見ると、1回の配達で使ったバッテリーはだいたい40%前後だった。
もちろん、これはエアコンだけの消費ではない。
走行、停車中のREADY状態、エアコン、スマホ充電、シートファン、ライト類。
全部含めた消費だ。
ただ、実際に使ってみた感覚として、エアコンだけで大きく削られている感じはなかった。
5時間以上エアコンをつけっぱなしにしても、95%から出れば配達後も半分前後は残る。
この感覚が一番大きかった。
今までは、メーターに「エアコンOFFで+20km」と出るたびに、エアコンを使うのを少しためらっていた。
でも実際には、6月の夕方5時間オファーなら、そこまで気にする必要はなかった。
エアコンだけなら、たぶん10%前後
車のメーター上で、エアコン単体の消費だけを正確に分けて見られるわけではない。
だから「エアコンだけで何%使った」とは断定できない。
ただ、今回の実記録から見ると、5時間オファー中のエアコン使用分はだいたい10%前後と考えてよさそうだ。
1日の総消費はだいたい40%前後。
そのうち大きいのは、やはり走行だ。
エアコンは確かに電気を使う。
でも、配達全体の消費の中では一部だった。
感覚としては、
| 内容 | バッテリー消費の目安 |
|---|---|
| 5時間オファー全体 | 約40%前後 |
| そのうちエアコン分 | 約10%前後 |
| 走行その他 | 約30%前後 |
という感じだ。
このくらいなら、6月の夕方配達でエアコンを我慢する必要はない。
暑いのを我慢して体力を削るより、普通にエアコンを使った方がいい。
「エアコンOFFで+24km」は怖く見える
メーターに「エアコンOFFで+24km」と出ると、数字としてはかなり大きく見える。
24kmと聞くと、配達ではそれなりの距離だ。
だから、エアコンを使うだけで24km分も失うように感じてしまう。
でも、今回実際に使ってみると、その表示ほど怖いものではなかった。
5時間オファー中にエアコンをつけっぱなしにしても、残量はちゃんと残った。
一番消費した日でも44%。
多い日は60%台まで残っていた。
メーターの表示だけを見ると不安になる。
でも、実際の配達ではそこまでシビアではなかった。
少なくとも、6月の気温25度前後なら、エアコンを切ってまで残量を守る必要は感じなかった。
電気代もかなり安かった
バッテリー残量の方が気になっていたが、電気代も計算してみた。
9日間の合計は600km。
バッテリー使用量は合計373%分。
N-VAN e:のバッテリー容量は29.6kWhなので、使用電力量は約110.4kWh。
電気代単価を16.52円/kWhで計算すると、9日間の電気代は約1,824円だった。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 稼働日数 | 9日 |
| 走行距離 | 600km |
| 推定使用電力量 | 約110.4kWh |
| 電気代単価 | 16.52円/kWh |
| 電気代合計 | 約1,824円 |
| 1kmあたり | 約3.04円 |
9日間で600km走って、電気代は約1,824円。
1kmあたり約3.04円。
電気代としてもかなり安い。
ただ、この記事で一番言いたいのは電気代ではない。
エアコンを使っても、配達後のバッテリー残量に余裕があったことだ。
ガソリン車ならいくらかかったか
同じ600kmをガソリン車で走った場合も計算してみた。
ガソリン代は仮に1Lあたり170円。
軽バンの実燃費を12〜15km/Lとして見る。
| 想定燃費 | 600km走行に必要なガソリン | ガソリン代 | EVとの差額 |
|---|---|---|---|
| 12km/L | 50L | 約8,500円 | 約6,676円 |
| 15km/L | 40L | 約6,800円 | 約4,976円 |
N-VAN e:では、今回の600kmで電気代は約1,824円だった。
ガソリン車なら、燃費が15km/Lでも約6,800円。
燃費12km/Lなら約8,500円かかる計算になる。
つまり、600km走った時点で、電気代との差は約5,000〜6,700円ほど出る。
1日あたりで見ると、今回の9日間では電気代が約203円。
ガソリン車なら、燃費15km/Lでも1日あたり約756円。
燃費12km/Lなら約944円になる。
| 比較 | 9日間合計 | 1日あたり |
|---|---|---|
| N-VAN e: 電気代 | 約1,824円 | 約203円 |
| ガソリン車 15km/L | 約6,800円 | 約756円 |
| ガソリン車 12km/L | 約8,500円 | 約944円 |
こう見ると、N-VAN e:の電気代はかなり安い。
ただし、この記事で一番言いたいのは電気代ではない。
エアコンを使っても、配達後のバッテリー残量に余裕があったことだ。
そのうえで、ガソリン車と比べても走行コストはかなり低かった。
ただし、昼の夏日は少し重くなる
6月の夕方は余裕があったが、昼の暑い時間帯は少し違う。
5月29日に、気温28度の昼オファーで走った記録がある。
| 日付 | 走行距離 | 終了時残量 | 消費 | 気温 | 件数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/5/29 | 47km | 62% | 33% | 28度 | 55件 |
この日は47km走行で、バッテリーは95%から62%まで減った。
消費は33%。
走行距離のわりには、6月夕方より消費が多い。
気温28度の昼。
件数55件。
車内も熱を持つ。
エアコンの負荷も上がる。
荷物確認でドアを開ける回数も多い。
この条件だと、夕方より消費は増える。
なので、真夏の昼オファーは別で考えた方がいい。
6月夕方なら余裕。
昼の夏日は少し重い。
真夏の30度超えは、さらに記録を取って判断したい。
まとめ:6月夕方の5時間オファーなら、エアコンは我慢しなくていい
6月夕方の5時間オファーなら、自宅からステーションまで片道14kmの移動と帰宅分を含めても、エアコン使用でバッテリー残量が危なくなる感じはなかった。
今回の記録は、配達中だけではなく、自宅からステーションまでの移動、配達後の帰宅までを含めた数字だ。
条件は、気温21〜27度前後。
主に夕方5時間オファー。
停車中もREADY状態。
エアコンは通常モードで25度設定。
その状態で9日間記録したところ、1稼働日のバッテリー消費はだいたい40%前後だった。
これは、自宅からステーションまでの移動、配達中の走行、停車中のREADY状態、エアコン使用、配達後の帰宅までをすべて含めた数字だ。
95%前後から出れば、帰宅時の残量はおおむね40〜60%台。
一番少ない日でも44%ほど残っていた。
つまり、6月の夕方5時間オファーなら、移動込みでエアコンを使いっぱなしにしても、バッテリー残量が危なくなる感じはなかった。
むしろ、自宅からステーションまで片道14kmの移動と帰宅分まで含めてこの残量なら、配達中だけを見ればさらに余裕がある。
N-VAN e:のメーターに「エアコンOFFで+24km」と出ると不安になるが、今回の使い方ではそこまで怖がる必要はなかった。
少なくとも、6月の25度前後、夕方5時間オファーなら、バッテリーを気にしてエアコンを我慢する必要はない。
暑さを我慢して体力を削るより、普通にエアコンを使った方がいい。
ただし、真夏の昼オファーは気温やスマホ発熱の条件が変わるので、別記事であらためて検証したい。
