ワットチェッカーでEV充電の電気代を可視化する
今回使ったのは、コンセントと充電器の間に挟んで消費電力量を確認できるワットチェッカー。
N-VAN e:を事業用として購入したので、充電にかかる電気代は経費計上できる。
それなら、実際に何kWh使っていて、いくら電気代がかかっているのかを正確に知っておきたかった。
ガソリン車と比べてどれだけ経済的なのかも気になる。
そこで、N-VAN e:の100V充電をワットチェッカーで計測してみた。
計測結果として、7月は225km走って電気代は約603円。
1,000km走ったとしても、実測ベースでは約2,680円ほど。
ガソリン車と比べると、ランニングコストはかなり安い。
ただし、ワットチェッカーをEV充電に常時接続して使うのは、自分の環境ではやめた。
HIモードで1450W前後の充電を長時間続けたところ、本体が触り続けられないほど高温になったからだ。
この記事では、N-VAN e:の100V充電で実際にかかった電気代と、ワットチェッカーを使って分かった注意点をまとめる。
なぜEV充電を計測したのか
N-VAN e:を100Vで充電していると、実際にどれくらい電気が入っているのかが分かりにくい。
車の充電残量は%で表示されるが、それだけでは電気代までは見えない。
事業用として使うなら、何kWh使って、いくらかかったのかを把握しておきたい。
また、100V充電はHIモードとMIDモードで消費電力が大きく変わる。
実際に何Wで充電されているのか、何時間で何kWh入るのかを見ておけば、自分の使い方に合った充電ペースも分かる。
そのため、N-VAN e:の100V充電にワットチェッカーを使ってみた。
接続方法と注意点




今回の接続構成は以下の通り。
100Vコンセント → 工事用電源タップ → ワットチェッカー → EV充電器 → N-VAN e:
本当は屋外コンセントにワットチェッカーを直接挿したかったが、自宅の屋外コンセントは奥行きが足りず、そのままでは接続できなかった。
そのため、間に1mの工事用電源タップを挟んで使用した。
EVの100V充電は、普通の家電とは少し負荷のかかり方が違う。
特にHIモードでは、1450W前後の出力が何時間も続く。
実際、MIDモードの約1000Wでは10時間ほど使っても大きな発熱は感じなかった。
しかし、5月中旬、外気温20℃前後の日に1450Wで8時間ほど連続充電したあと確認してみると、ワットチェッカー本体が触り続けられないほど高温になっていた。
一方で、工事用電源タップや壁コンセント側は少し暖かい程度だった。
明らかに発熱していたのはワットチェッカー本体だった。
そのため、安全面を優先し、現在はワットチェッカーを外して壁コンセントに直接接続する運用へ変更している。
電気代については、リアルタイム計測ではなく、充電前後のバッテリー残量をメモして、月末にまとめて計算する方法にした。
純正100Vアダプターでは実用にならなかった
当初は、Honda純正の200V充電ケーブルに、純正100V変換アダプターを組み合わせて使っていた。
しかし、実際にワットチェッカーで確認してみると、出力は450W前後しか出ていなかった。
原因は、変換アダプター側の「6A」制限。
100Vでは最大でも600W程度までしか使えない仕様だった。
この出力だと、10時間充電してもバッテリーは10%前後しか回復しない。
自分の使い方では、N-VAN e:の実用充電としてはかなり厳しかった。
そのため、純正100Vアダプターでの運用はやめ、現在は100V専用のEV充電器を使っている。
この充電器なら、HIモードで1400W以上、MIDモードでも約1000Wで充電できる。
夏場は発熱を考えてMID中心で使っているが、100V充電としては実用十分だった。
詳しい実測結果と失敗理由は、別記事でまとめている。

実測データと気づき

7月の走行距離は225km。
ワットチェッカーで確認した消費電力量は36.6kWhだった。
電気代は16.5円/kWh換算で、約603円。
同じ225kmをガソリン車で走った場合、燃費15km/L・ガソリン180円/Lで計算すると、必要なガソリンは約15L。
ガソリン代は約2,700円になる。
つまり、225km走って約2,000円以上の差が出た。
電気代603円で225km走れた。
同じ603円をガソリン代に使った場合、180円/Lなら約3.35L分。
燃費15km/Lのガソリン車なら、走れる距離は約50kmになる。
つまり、同じ金額でN-VAN e:はガソリン車の約4.5倍走れた計算になる。
ガソリン代との差は、走るほど積み上がっていく。
今回の実測電費は、36.6kWhで225kmなので約6.15km/kWh。
カタログ値よりは低めだったが、夏場でエアコンを使っていたことを考えると、自分の使い方では十分納得できる数字だった。
それでも、ガソリン車と比べたランニングコストは圧倒的に安い。
月1,000km走ると差額はいくらになるか
7月の実測電費、6.15km/kWhをもとに、月1,000km走った場合のコストも計算してみる。
N-VAN e:で1,000km走る場合、必要な電力量は約162.6kWh。
電気代を16.5円/kWhで計算すると、約2,680円になる。
一方、燃費15km/Lのガソリン車で1,000km走る場合、必要なガソリンは約66.7L。
ガソリン180円/Lで計算すると、約12,000円になる。
差額は約9,300円。
1kmあたりで見ると、N-VAN e:は約2.7円/km。
ガソリン車は約12円/km。
月225kmでは約2,000円の差だったが、月1,000kmまで走行距離が伸びると、差額は一気に大きくなる。
配達や仕事で距離が増えるほど、EVの電気代の安さはかなり効いてくる。
| 項目 | EV(N-VAN e:) | ガソリン車(燃費15km/L) |
|---|---|---|
| 走行距離 | 1,000 km | 1,000 km |
| 実測電費/燃費 | 6.15 km/kWh | 15 km/L |
| 必要電力量/燃料 | 約162.6 kWh | 約66.7 L |
| 単価 | 16.5 円/kWh | 180 円/L |
| コスト合計 | 約2,680 円 | 約12,000 円 |
| 1kmあたりコスト | 約2.7 円/km | 約12 円/km |
| 差額(節約額) | 約9,300 円の節約 | — |
月225kmでは約2,000円の差だったが、月1,000kmまで走行距離が伸びると、差額は約9,300円まで大きくなる。
配達や仕事で距離が増えるほど、EVの電気代の安さはかなり効いてくる。
まとめ
ワットチェッカーで実際に数値を取ってみたことで、N-VAN e:の100V充電にかかる電気代が具体的に見えた。
7月の実測では、225km走って電気代は約603円。
同じ金額で比べると、ガソリン車の約4.5倍走れた計算になる。
月1,000km走る想定でも、電気代は約2,680円。
ガソリン車と比べると、差額は約9,300円まで広がる。
車両本体の価格は高いが、ランニングコストはかなり安い。
自分の場合はLEVO補助金も使えたため、実質的な負担はさらに抑えられた。
ただし、ワットチェッカーをEV充電に常時接続して使うのは、自分の環境ではやめた。
HIモードで1450W前後の充電を長時間続けると、本体がかなり高温になったからだ。
ワットチェッカーは、EV充電の電気代を確認するには便利だった。
ただ、長時間の常時接続ではなく、あくまで実測用として使うのが現実的だと感じた。
N-VAN e:の100V充電は、時間こそかかる。
それでも、自宅で充電できて、電気代もここまで安いなら、日常使いや仕事用としては十分実用的だった。
今回使用した物
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(現在は常時接続運用は終了)
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自分が使用していた100V充電器は現在販売終了している。
