N-VAN e:を買うとき、自宅充電を100Vで済ませるか、200Vを入れるかでかなり悩んだ。
LEVO補助金では、車両だけでなく充電器や工事費も一部補助対象になる。
だから最初は、自分も200Vを入れるつもりだった。
ただ、実際にN-VAN e:を使い続けてみると、自分の使い方では100Vでなんとかなった。
結論はこう。
日常で100km程度までの走行が中心なら100Vで十分成立する
毎日長距離(150km以上)を走る人、短時間で繰り返し充電したい人は200V向き
補助金があっても、工事・見た目・使い勝手まで含めて考えると100Vのほうが自分には合っていた
100Vは遅い。
そこは間違いない。
でも、毎日0%から100%まで充電する人はほとんどいない。
100Vでも寝ている間の10時間で、ある程度は十分に回復できる。
N-VAN e:のバッテリー容量は29.6kWh。
100V充電でも、モードや残量によっては10時間で40〜50%近く戻せる。
使い方次第では、これでも十分実用的だった。
実際、自分はAmazonフレックスで配送と通勤を合わせて1日50〜100kmほど走ることが多いが、帰宅時の残量はだいたい40〜60%前後。
そこから深夜の100V充電だけで、翌日にはまた95%前後まで戻せている。
毎日オファーが入っても問題なく回せているので、この時点でかなり答えは出ていた。
自分の場合は、ガレージ内にアース付きの抜け止めコンセントがある。
そのため、大がかりな200V工事をせずに100V充電を始められた。
ガレージ前後のコンセントを使えるので、車の向きに合わせて前後どちらからでも充電できる。
配線工事で見た目を崩さずに済んだ点も、自分にはかなり大きかった。
実際に使っている100V環境でも、23時から9時の深夜電力を使った充電で十分回っている。
相当悩んだが、実際に10か月ほど100Vで運用していて、不満を感じたことはない。
だからこの記事では、100V・200V・6kWを比較しながら、なぜ自分が補助金があっても100Vを選んだのかを書いていく。
性能比較(3パターン)
N-VAN e: のバッテリー容量は 29.6kWh(29,600W)。
これを基準にすると充電速度は次のようになる。
| 充電方式(出力) | 理論上の充電速度 | 実際の回復率(目安) | フル充電時間(0→100%) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|
| 100V MID(1,000W) | 約3.4%/h | 約3%前後/h | 約30時間前後 | 10時間で約30〜35%回復。コンセントへの負担を抑えやすい。 |
| 100V HI(1,500W) | 約5%/h | 約4%/h | 約20時間 | 10時間で40〜50%回復。夏場はコンセントや充電器が熱を持ちやすいが、サーキュレーターなどで風を当てると発熱を大きく抑えられた。 |
| 200V(4kW) | 約13%/h | 約12%/h | 約7.5時間 | 家庭用の主流。パナソニックなどシンプルなコンセント型は4kW対応まで。 |
| 200V(6kW) | 約20%/h | 約18%/h | 約5時間強 | 高速充電タイプ。ケーブル一体型・大型収納BOXタイプ中心で高額・存在感あり。 |
100VでもHIなら10時間で40〜50%近く回復できる。
以前は夏場の発熱が気になり、普段はMID(1,000W)を中心に使っていた。
しかし最近はAmazonフレックスで昼間の稼働が増え、帰宅時に30%前後まで減る日も出てきた。
MIDでは回復が間に合わない日があったため、コンセントと充電器の根本へサーキュレーターで風を当てながらHIモードを試したところ、発熱は驚くほど下がった。
現在は夏場でもHIモードを問題なく使えており、100Vだけで運用を続けられている。
100V:夜にゆっくり充電できる人、日常100km前後まで、工事をしたくない人
200V 4kW:100Vでは遅いが費用は抑えたい人
200V 6kW:毎日長距離、短時間で一気に回復したい人
工事の現実と違和感
最初の調べでは200Vは必須だと思っていたので、導入する予定で考えていた。
しかし業者に工事内容を聞いてみると、家の壁に穴を開けてガレージまで配線を通し、露出した配線を塩ビ管で固定するしかないとのことだった。なんとかならないか聞いてみたが、塩ビ管を黒い鉄パイプにするというくらいだった。
たぶん金額を出せるなら化粧板などを造作してなんとかなるのかもしれない。
ただ、壁裏にきれいに隠すのは難しいと言われた。
現在のガレージは無機質でスッキリとした仕上がりに満足している。
そこに塩ビ管が走る姿を想像したら、一気に導入への気持ちが冷めてしまった。
実際に工事してしまえば、そのうち気にならなくなるかもしれない。
ただ、将来車を変えたときに充電リッドの位置が合わなくなるリスクもあり、どうしても踏み込む決断まではいけなかった。
さらに、今後の充電方法そのものがどう変わるかも分からない。
今は200Vコンセントを付けるのが現実的な選択肢でも、将来的には壁掛け充電器、6kW普通充電、V2H、太陽光や蓄電池とのセット、補助金込みのパッケージなどが増えていく可能性がある。
そう考えると、今の段階で15万円ほどかけて家に穴を開け、200Vコンセント前提で固定するのは少し早いと感じた。
100Vで1年近く運用できていて、困っているのが夏場に少し充電時間がはみ出す程度なら、今はまだ様子見でいい。
数字では200Vが有利でも、現実的にはデメリットの方が気になってしまった。
ただし、配線の条件によってはもっとスマートに200V化できるケースもある。
たとえばガレージ前後のコンセントが同一回路の場合、片方を200V化すると、もう一方の100Vコンセントが使えなくなる可能性がある。
一方で、それぞれが専用回路なら、美観を損なわずに200Vコンセントへ付け替えられる場合もある。
この方法が使える環境なら、露出配管を増やさずに200V化できるのでかなり有効だと思う。
ただ、実際にできるかどうかは分電盤の回路状況や工事士の判断による。
検討する場合は、必ず専門業者に確認した方がいい。
ちなみに自分の環境では、電動シャッターと照明も同じ回路に乗っていたため、この方法は使えなかった。
100Vを選んだ理由と実際の運用
改めて考えると、100V充電には意外に多くの利点があった。
まず、毎日0%から100%まで充電する人はほとんどいない。
100Vでも、寝ている間の10時間である程度は回復できる。
HIモードなら40〜50%近く戻るし、MIDモードでも35%前後は戻る。
自分はバッテリーをできるだけ長く使いたいので、毎回100%まで充電しているわけではない。
Amazonフレックスの日は余裕を見て95%まで充電する。
配達がない日は80%で止めることが多い。
この運用でも、夜の100V充電で十分回せている。
たとえば80%まで充電しても、実際の航続距離は季節やエアコンの使用状況によって変わるが、自分の夏場の実測では150km前後走れるメーター表示が出る。
日常の買い物や通勤、100km前後までの利用なら十分足りている。
最近はAmazonフレックスのオファーを連日受けているが、100%充電はバッテリーへの負担も気になる。
そこで前日に95%まで充電しておくようにしている。
Amazonフレックスではこれまで、配送と通勤を合わせて1日の走行距離はだいたい50〜100kmほどで推移している。
そのくらい走ると、帰宅時の残量は毎回40〜60%前後になる。
翌日に配送があっても、深夜の100V充電だけで再び95%近くまで回復するため、毎日オファーが入っても問題なく対応できている。
実際に、Amazonフレックスの日は95%で出発し、帰宅時に42%まで減った日があった。
それでも航続可能距離は78km残っていた。
つまり、自分の使い方では配達後に空になるような感覚はなく、帰宅後に100Vで戻せば翌日も回せている。
急いでいるときだけ急速充電スポットを使えば問題ない。

設備面でも、100Vは強い。
- ガレージ前後に既設コンセントがあり、前後どちらからでも充電可能
- 工事不要でコスト削減、家も傷まない
- 車種を変えても柔軟に対応できる
コストも大きな違い。
100V用の充電器は15,800円で購入できた。
一方で200Vは、充電器代とケーブル代に加え、工事費がかかる。
自分の場合は工事費だけでも10万円以上かかる見込みだった。
補助金があっても、商品代や工事費の扱いは条件に左右されるので、思っていたほど単純ではなかった。
実際に今、自分は100Vで23時から9時までの深夜電力を使って充電している。
普段は残量が50%程度まで減ったら充電を開始し、翌朝には85%前後まで回復する。
以前は夏場の発熱が気になり、基本はMID(1,000W)を使っていた。
HIモードは深夜時間内に充電を終えやすい反面、夏場はコンセントや充電器の根本がかなり熱くなっていたためだ。
しかし最近はAmazonフレックスで昼間の稼働が増え、エアコンの使用も重なって、95%で出発しても帰宅時には30%前後まで減る日が出てきた。
MIDモードでは実測で1時間あたり約3.1%程度しか回復しないため、70%近く充電したい日は翌朝までに間に合わないことがあった。
そこで試しに、コンセントと充電器の根本へサーキュレーターで弱風を当てながらHIモードで充電してみた。
すると驚くほど発熱が下がり、これまで熱かったコンセントの根本も、触って熱さを感じない程度まで温度が下がった。
HIモードは約1,450W前後になり、一般的な100Vコンセントでは負荷の高い充電になる。
それでも冷却しながら運用すると発熱は大きく抑えられ、自分の環境では安心して使えるようになった。
車庫は締め切っており、夏場は30℃を超える環境になる。それでも風を当てるだけで、ここまで変わるとは思わなかった。
その結果、夏場でも100VのHIモードを問題なく使えるようになり、200V工事をしたいという気持ちは再びなくなった。
現在は夏場でもHIモードで運用できており、自分の使い方なら100Vだけで十分だと感じている。
100V充電にかかる電気代も、ワットチェッカーで実際に計測している。
ガソリン車と比べたときの差はかなり大きかったので、電気代については別記事に分けた。

こうした理由から、自分の結論は「100Vで正解」となった。
相当悩んだけど、金額も見た目も性能も、100Vという意外な選択がむしろうれしい誤算だった。
候補にした充電設備
100V充電器

自分が使っているのは、100Vの社外EV充電器。
購入当時は1万円台で買えたが、現在は同じ商品が売り切れ、または販売終了になっている可能性がある。
そのため、この記事では特定の商品をおすすめするというより、「100Vでも実際に運用できた」という記録として残しておく。
なお、N-VAN e:純正の100V充電用アダプターは出力がかなり低かった。
実測では思ったより充電が遅かったので、その違いは別記事にまとめている。

200V 4kW

200Vのコンセントタイプは、費用を抑えて充電速度を上げたい人向け。
100Vよりかなり速いが、設置工事と充電ケーブルの扱いが必要になる。
自分の場合は、配線の見た目と設置位置の問題が残ったので見送った。
6kW ケーブル付き


6kWのケーブル付きタイプは、充電速度と使い勝手を重視するなら一番楽だと思う。
ただし本体も工事も高く、ケーブルや本体が常に見える。
ガレージの見た目を重視している自分には、そこが引っかかった。
番外編①:デザイン重視なら「収納BOXを追加」


もし200Vを入れるなら、収納BOXタイプも候補にした。
ケーブルを隠せるので、ガレージの見た目を崩しにくい。
ただ、BOX自体は大きく、設置場所を選ぶ。
さらに補助金対象外になる部分もあるので、そこまでして200Vにする必要があるかで止まった。
もし200Vを導入するなら、
自分がベストだと思ったのは デザインがとてもおしゃれでガレージに馴染む「ミラタップのカブレノ」
結論・まとめ
自分は最終的に、200V工事を見送って100V運用を続けることにした。
理由は単純で、N-VAN e:の自分の使い方では困らなかったから。
Amazonフレックスで1日50〜100kmほど走っても、帰宅時に40〜60%前後残ることが多い。
夜に100Vで充電すれば、翌日にはまた95%まで戻せる。
200Vの方が速いのは間違いない。
ただ、自分の場合は充電速度よりも、工事しないこと、ガレージの見た目を崩さないこと、車を変えても柔軟に使えることの方が大きかった。
だから、N-VAN e:を自宅で充電するなら、最初から200V一択ではない。
自分の使い方では、100Vで十分だった。
