EV充電器は100Vと200Vどっち? LEVO補助金で悩んで出した結論

EV充電の100Vと200Vの比較イメージ。100Vのメリットとして工事不要・初期費用が安い点、200Vの特徴として高速充電と工事の必要性を示した案内板の画像。

いろいろ悩んだ結果、自分は100Vで充電することにした
補助金を使えば200V充電器も同時に導入できたけど、実際に考えてみると100Vの方が自分には合っていると判断した。
この記事では、そのときに悩んだポイントや、自分なりの考えを書いていこうと思う。

EVを購入してLEVO補助金の申請を進めていたときに、同時に充電設備をどうするかという問題が出てきた。
LEVOでは200V充電器の本体と工事費も補助対象になるから、設置した方が得なのは間違いない。でも工事はけっこう大がかり。

200Vなら100Vの2倍じゃなくて4倍速い、と聞いたときはその時短インパクトがかなり大きくて、気持ちは一気に200Vに傾いた。

この記事でわかること

目次

性能比較(3パターン)

N-VAN e: のバッテリー容量は 29.6kWh(29,600W)
これを基準にすると充電速度は次のようになる。

スクロールできます
充電方式(出力)理論上の充電速度実際の回復率(目安)フル充電時間(0→100%)特徴・備考
100V(1,500W)約5%/h約4%/h(ロス含む)約20時間深夜電力10時間で40〜50%回復。コストは最安だが時間がかかる。
200V(4kW)約13%/h約12%/h約7.5時間家庭用の主流。パナソニックなどシンプルなコンセント型は4kW対応まで。
200V(6kW)約20%/h約18%/h約5時間強高速充電タイプ。ケーブル一体型・大型収納BOXタイプ中心で高額・存在感あり。
数字だけ見ると6kWが圧倒的に速いが、家庭環境では4kWが現実的。
夜間の10時間充電で半分ほど回復する100Vも、使い方次第では十分実用的だ。

工事の現実と違和感

美観を重視した無機質なガレージ空間。配線工事で塩ビ管が露出することへの違和感を説明するための写真
現在のガレージ。無機質で整ったこの空間に塩ビ管の露出配線が走ると一気に違和感が出る。

最初の調べでは200Vは必須だと思っていたので導入する予定で考えていた。
しかし業者に工事内容を聞いてみると、家の壁に穴を開けてガレージまで配線を通し、露出した配線を塩ビ管で固定するしかないとのこと。なんとかならないか聞いてみたが塩ビ管を黒い鉄パイプにするという感じ。
たぶん金額を出せるなら化粧板などを造作してなんとかなるだろうけど、壁裏に隠すのはできないと言われた。

現在のガレージは無機質でスッキリとした仕上がりに満足していて、そこに塩ビ管が走る姿を想像したら、一気に導入への気持ちが冷めてしまった。

実際に工事してしまえば、そのうち気にならなくなるかもしれない。ただ、将来車を変えたときに充電リッドの位置が合わなくなるリスクもあり、どうしても踏み込む決断まではいけなかった。

数字では200Vが有利でも、現実的にはデメリットの方が気になってしまった。

※追記:読者の方から「補足として、配線の条件によってはもっとスマートに200V化できるケースもある。」という情報をいただいた。

ガレージ前後のコンセントが同一回路の場合は、片方を200V化するともう一方の100Vが使えなくなる。
一方で、それぞれが専用回路なら、美観を損なわずに200Vコンセントへ付け替えることが可能で、この方法が使える環境の人には非常に有効になる。

実際の可否は分電盤の回路状況や工事士の判断によるため、検討される方は必ず専門業者に確認してほしい。
ちなみに自分の環境では、電動シャッターと照明も同じ回路に乗っていたため、この方法は使えなかった。

候補の整理

100V電源のまま

おすすめ100V充電器
Morecevseの100V・200V対応EV充電器。シンプルな白黒デザインと長いケーブルが特徴
自分が実際に購入して使っている100V対応のEV充電器。発熱や不具合もなく、毎日の充電で安定して使えている。

自分はこれを買いました。価格が安く、シンプルな機能でデザインも良い。200Vでも使用可。実際に毎日使っていて、発熱もなく、故障や不具合も一度もない。100V環境なら、このタイプがもっともおすすめだと感じている。

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メリットデメリット
ガレージ前後にコンセントがあり工事不要
リスクなし
導入費用が充電器代だけ
充電速度が遅い
社外品の品質リスク

4kwパナソニック200Vコンセントタイプ

4kw 200Vコンセントタイプ
PanasonicのEV用200Vコンセント WK4322S。シンプルな壁付けタイプの4kW対応充電設備
パナソニックの4kW対応200Vコンセントタイプ。シンプルで場所を取らないが、設置には工事が必要。出典:Amazon

シンプルな屋外コンセントタイプ
コンパクトで安い

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メリットデメリット
100Vの2.6倍充電が速い
シンプルでコンパクト
導入費用が一番安い(本体4,000円以下+純正充電ケーブル66,000円+工賃15万)
工事が必要/設置位置決め
6kw設定なし/4kWだと将来後悔するかも
充電ケーブルの抜き差しや片付けの手間
ケーブルが追加で必要

6kW ケーブル付きタイプ

6kW ケーブル付きタイプ
Panasonic ELSEEV hekia S Mode3(6kW)EV充電器。ケーブル一体型の壁付けタイプ
パナソニックの6kWケーブル一体型モデル。高速で充電でき、使いやすさを重視したタイプ。出典:Amazon

補助金1/2対象。N-VAN e:を購入したHONDA店舗もこちらを採用してました。

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Wallbox PulsarPlus EV充電器。6kW対応のコンパクトなケーブル一体型モデル
WallboxのPulsarPlus。アプリで細かい設定ができる6kWのケーブル一体型タイプ。出典:Amazon

こちらは補助金対象外ですが専用アプリで細かい設定ができるのが◎。

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メリットデメリット
高速。約5時間で満充電
とても使いやすい
壁に固定部品があり設置が簡単できれい
追加でケーブルを買わなくて良い
高額(工賃合わせると30万以上)で補助率は充電器代の1/2
ケーブルが常に丸見えで収納が美しくない
将来撤去の跡が残るリスク

番外編①:デザイン重視なら「収納BOXを追加」

収納BOX
Panasonic ELSEEV cabi BPE221。EV充電器を収納できる屋外用充電ボックス
パナソニックのELSEEV cabi。ケーブルと本体を収納できて、ガレージに馴染みやすいデザインの充電ボックス。出典:Amazon

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ミラタップ カブレノ。スタンド型のEV充電ボックスでガレージに溶け込むデザイン
ミラタップのカブレノ。スタンド型で見た目が良く、ガレージの雰囲気を崩さない収納タイプ。出典:ミラタップ

🔗ミラタップ カブレノ|公式サイト

メリットデメリット
蓋を閉めればガレージに溶け込む
ケーブルも収納できて使い勝手が良い
鍵付きで防犯対策できる
BOXに入る充電器なら機種を自由に選べる
BOX自体は補助金対象外
かなり大型で設置場所が限定
奥行きがあるので飛び出て狭くなる
撤去跡リスク

もし200Vを導入するなら、
自分がベストだと思ったのは デザインがとてもおしゃれでガレージに馴染む「ミラタップのカブレノ」

番外編②:V2Hを導入する場合

V2Hの仕組み図。太陽光発電・分電盤・V2H装置・EVが電力を相互にやり取りする構成
V2H(Vehicle to Home)の仕組みを示した図。EVに充電した電気を家へ供給したり、太陽光と組み合わせて家庭内で活用できる構成。
出典:V2H.com

さらに検討したのが、**V2H(Vehicle to Home)**。
EVを単なる「移動手段」ではなく「家の電源」として使う考え方でこれも良い。

メリットデメリット
高額なため補助金の恩恵が大きい
災害時にEVが非常用の蓄電池になる
太陽光と組み合わせれば電気代削減効果が大きい
太陽光なしでも深夜に安い電力をEVへ充電 → 昼間の高い電気代はEVから供給」という運用が可能
工事が大がかりで導入ハードルが最も高い
補助金1/2でも本体価格は高額
サイズが大きく設置場所が限られる

充電設備の見積もりサイト(対応エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
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100Vを選んだ理由(実体験ベース)

改めて考えると、100V充電には意外に多くの利点があった。

まず、毎日0%から100%まで充電する人はほとんどいない。100Vでも、寝ている間の10時間で約50%(およそ100km分)は回復できる。EVバッテリーは20〜80%を維持するのが理想とされており、急速充電よりもゆっくりと充電した方が劣化を抑えられる。

たとえば80%まで充電すれば航続距離は約190km(満充電で240kmほど)。日常で毎日往復100km以上走る通勤は多くないので、これで十分足りる。

最近はAmazonフレックスのオファーを連日受けているが、100%充電はバッテリーへの負担が大きい。そこで前日に95%まで充電しておくようにしている。Amazonフレックスではこれまで、配送と通勤を合わせて1日の走行距離はだいたい50〜80kmほどで推移している。そのくらい走ると、帰宅時の残量は毎回60%前後になる。翌日に配送があっても、深夜の100V充電だけで再び95%まで回復するため、毎日オファーが入っても問題なく対応できている。

急いでいるときだけ急速充電スポットを使えば問題ない。

設備面でも、100Vは強い。

  • ガレージ前後に既設コンセントがあり、前後どちらからでも充電可能
  • 工事不要で美観を損なわない
  • 車種を変えても柔軟に対応できる

コストも大きな違い。100V用の充電器は15,800円(海外製)で購入可能。一方200Vは充電器代とケーブル代に加え工事費がかかり、補助金も「商品代の1/2」しか対象にならない。工事費はLEVOの判断に左右される。

実際に今、自分は100Vで23時から9時までの深夜電力を使って充電している。残量が50%程度まで減ったら充電を開始し、翌朝には80%まで回復。モードは「MID(1,000W)」で、それでも十分。

こうした理由から、自分の結論は 「100Vで正解」 となった。
相当悩んだけど、金額も美観も性能も、100Vという意外な選択がむしろうれしい誤算だった。

結論・まとめ

  • 毎日長距離を走る人、短時間で繰り返し充電する必要がある人には200Vが必須。
  • 一方で、日常で100km程度走れれば十分な人にとっては100Vで十分成立する。

EVや充電器は今後さらに進化していくはず。新しい選択肢が出るまで待つのも合理的だと思う。
実際4か月100Vで運用しているが不満を感じたことはない。
自分は最終的に「100Vで十分」という結論に落ち着いた。

N-VAN e: の場合、100Vでも実運用で困らなかったという検証結果になった。

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