Honda純正100V充電用アダプターは実測440Wしか出ない|6A制限の罠とおすすめ社外品【N-VAN e:対応】

「Honda純正100V充電用アダプターを使っても、充電が進まない…」そう感じた方へ。この記事では、実際にワットチェッカーで計測した結果と、その原因、そして実用的な代替品を紹介します。

目次

純正を選んだ理由(安心感・ブランド)

自分は買うなら純正品がやはり一番信頼とクオリティが高いと思っている。
なので今回100V運用を決めていたがあえて純正オプションの200V充電ケーブルと100V充電用アダプターを選んだ。
発火事故などの危険もあるため高い金額を出しても純正がいいと思ったからだ。

充電ケーブル AC200V/16A
●ケーブル長:7m
¥66,000(消費税10%抜き ¥60,000)08E70-PV6-000A
100V充電用アダプター AC100V/6A
¥13,200(消費税10%抜き ¥12,000)08E70-PV6-A00
出典:HONDA公式

実際にワットチェッカーで計測 → 440Wしか出ない事実

N-VAN e:を納車してしばらく乗って50%程度までバッテリー容量が減ったためいよいよ充電をしてみることにした。
純正ケーブルの200Vコンセントケーブルを充電用アダプターの100Vコンセントタイプに交換する。
専用のカギが付いていてそれがないと取り外しができない仕組みで組みつけもしっかりしてさすが純正という感じ。
いざワットチェッカーを間に挟んで充電を開始して電流をアプリでチェック。
しかし440wしかでていない。

このワットチェッカーはWi-Fi接続でアプリ管理もでき、実測データの信頼性が高い。
ラトックシステム Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2
出典:Amazon

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アプリの最大電流量設定

HONDAのリモート操作アプリではLOW-MID-HIの3段階でパワーを変えられることに気づいた。
初期ではLOW設定になっていたためMIDに変更。
しかし電流は上がらない、HIにしても同じ。
タイムラグがあるのかとしばらく待つが440wのまま。
もやもやしたがとりあえず朝まで10時間ほど充電してみた。
結果朝バッテリー容量を確認すると10%程度(24km走行分)しか充電されていなかった。
これで100V充電は自分の中で破綻ということになった。

なぜそうなるのか(6A制限)

しばらくのあいだ「なぜこうなるのか」「100V充電では特別な制御が働いているのか」と焦っていた。
その後、100V充電用アダプターの説明書をよく確認すると、「6A」と小さく表記されていることに気づいた。
6Aということは、最大でも約600Wしか出力できないという意味だ。
さらに変換ロスが加わり、実際の計測値が約440Wになったのだろう。

充電方法消費電力(実測)充電時間増加量
純正100Vアダプター約440W10時間+10%前後
社外100-240V対応充電器約1,400W10時間+35〜45%
変換ロスも考慮した表(充電効率70〜85%程度)

EVの100V運用には致命的な問題

さすがに10時間で10%では話にならない。
信頼していた純正でこうなるとは予想していなかった。
おそらく、100Vで1,500Wを連続使用した際の発火などのリスクを避けるため、出力を抑えているのだろう。
しかし、それではアプリ内の100V充電量設定の意味がない。
非常用として考えても、これではほとんど役に立たない。
旅行やキャンプ場に持っていくような使い方でも正直微妙だ。
原因が分かった以上、社外製の100V用充電器を探すことにした。

代わりに導入した15,800円の充電器 → 実測1,400Wで安定

ネットで探してみると、金額の安さに驚いた。
多機能なものもあったが、自分は「機能は少なければ少ないほど壊れる箇所が減る」という考えなので、できるだけシンプルで安く、評価の良いものを選んだ。
商品には「16A」としっかり表記されていることを確認し、購入に至った。

出典:Amazon

Morecevse EV充電器 100-240V コード長 6m
この充電器は100Vでも1400Wを安定出力。実測で確認済み。

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HIモード(1,500W)では本体とケーブルがやや熱を持つため、自分はMIDモード(1,000W)で充電するようにしている。
それでも10時間で約30%、およそ80km走行分を充電できる。
毎日80kmも走ることはないため、今のところこの性能で十分満足している。

純正を買うくらいならこちらを選んだ方が良い、という結論

結局、純正仕様79,200円の出費はまさかの失敗ということになった。
「安物買いの銭失い」の逆パターンだ。
6Aの表記を見逃していたことが敗因だが、EV初心者の自分にはそこまで考えが及ばなかった。

予備として保管しておこうかとも考えたが、おそらく数年経っても使うことはないだろう。
それに、廉価版が登場してさらに求めやすい価格になる可能性もあるため、早めに手放すことにした。
必要になれば、そのときにまた購入すればいい。

フリマで両方とも新品同様の状態で出品したが、定価より安く出さざるを得ず、手数料なども差し引くと結果的に1万円以上の損失になった。

もし100V運用を考えているのなら、最初から社外品を選ぶ方が賢明だ。
海外製で純正ほどの信頼性はないが、実際に何度も使用しても発熱はほとんどなく、車両との接続もしっかりしている。
純正の1/5の価格でこの性能なら、十分に満足できるレベルだと思う。

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