EV充電の電気代をワットチェッカーで計測|ガソリン車より圧倒的に低コスト

目次

ワットチェッカーでEV充電の電気代を可視化する

N-VAN e:を事業用として購入したので、充電にかかる電気代は経費計上できる。
それに「実際にどれくらい電気を使っているのか」を正確に知りたかった。
ガソリン車と比べてどれだけ経済的かも気になるところで、そこで見つけたのが「ワットチェッカー」だった。

この記事では、ワットチェッカーの使用レビューと自分の100V運用の実例を紹介する。

ワットチェッカーとは?

家庭用コンセントと電化製品の間に挟むだけで、

  • 消費電力量(Wh )
  • 電気料金
  • CO2排出量

を簡単に測定できる機器。
たとえば電子レンジやエアコンの消費電力を調べるのに使われることが多いけど、EV充電にも応用できる。

特に「何kWh充電したか」がわかれば電気代をそのまま算出できるので、経費処理やコスト管理に役立つ。
今回使用したのは ラトックシステム RS-WFWATTCH2。Wi-Fi接続でスマホやPCからデータを確認でき、ON/OFF操作や消費電力の記録も可能だ。

EVで使う理由

  • バッテリー寿命を意識した「ゆっくり充電運用」に役立つ
  • 実際の100V充電が何kWh入っているかを可視化できる
  • 深夜電力を活用した場合のコストを正確に把握できる

接続方法と注意点

100Vコンセント → エレクトロタップ→ワットチェッカー → EV充電器 → 車
ワットチェッカーと充電器
ワットチェッカーはそのままでは物理的に接続できない
使い勝手も悪い
エレクトロタップで解決

接続構成は以下の通り:
100Vコンセント → エレクトロタップ → ワットチェッカー → EV充電器 → 車

ただし、自宅の屋外用コンセントには直接差し込めなかったため、エレクトロタップを間に挟んだ。

注意点として、HIモードでは10時間近く1500Wが流れるため、発熱や発火のリスクがある。
家庭用の安価な延長コードはコードも細く耐えられないので、必ず工事用グレードの製品を選ぶ必要がある

使用している物リスト

ラトックシステム Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2

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専用アプリでは、日ごとの消費電力だけでなく月単位の合計も自動で算出。電気料金をあらかじめ設定しておけば、1時間ごとのコスト計算も可能。グラフ表示で「何kWh入ったか」「電気代はいくらか」が一目で分かるため、EV充電のコスト比較や家計の節約シミュレーションに最適。

✔ コンセントに挿すだけで消費電力をリアルタイムに記録
✔ 専用アプリで日ごと・月ごとの合計や料金を自動算出
✔ スマホからON/OFF操作も可能

エレコム 電源タップ 抜け止め コンセント 2個口 3Pプラグ マグネット付き 1m グレー
T-WRM3210LG/RS

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✔グレーでデザインも良くガレージに馴染む
✔アース付き、太い配線で安心
✔1m・2口以下というシンプル設計
✔背面マグネットでキャビネット固定可能
✔抜け止めロック付きで接触不良の心配なし

Morecevse EV充電器
100-240V コード長 6m

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この充電器は100V・200Vどちらでも使用可能。
「100V充電と200V充電の違い」については別記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。

実際にMID充電(1,000W前後)で10時間使っても、真夏でも発熱はほとんどなし。
今後は涼しくなったらHIモード(1,500W)も試す予定。

純正アダプターの落とし穴

当初はHONDA純正の200Vケーブルに純正100V変換アダプターを組み合わせて使っていた。
しかし、充電を始めても 450W程度しか出力されない

よく見ると変換ケーブルに「6A」と記載があり、最大600Wまでしか出せない仕様だった。
そのため10時間充電してもバッテリーは10%程度しか回復せず、純正アダプターでは実用に耐えなかった

海外製100V充電器で解決

最終的に採用したのは海外製の100V専用充電器。
これならHIモードで1,400W以上出力され、MIDでも安定して約1,000W。
夏場は発熱があったためMIDで運用しているが、実用十分な性能だった。

実測データと気づき


7月の走行距離は225km、消費電力量は36.6kWh。電気代は16.5円/kWh換算で約603円だった。
同じ距離をガソリン車(燃費15km/L、ガソリン180円/L)で走った場合は約15L消費 → 2,700円ほどかかる計算になる。
つまり1か月で約2,000円以上の節約。

さらに電気代603円をガソリン価格に換算すると約3.35L分に相当し、225km ÷ 3.35L = 約67km/L
ガソリン車に置き換えると「リッター67km相当」の超高燃費で走れている計算になる。

今回の実測電費は6.15km/kWhで、公式カタログ値(8.3km/kWh)よりやや低めだった。夏場でエアコンを多用した影響や走行環境によるロスが出たと考えられるが、それでも経済性は圧倒的だった。

シミュレーション:月1,000km走行した場合

まだ実際には長距離を走っていないが、もし走行距離が1,000kmに伸びた場合のコストを計算してみる。

  • 実測電費:6.15km/kWh
  • 必要電力量:1,000km ÷ 6.15km/kWh = 約162.6kWh
  • 電気代(16.5円/kWh):162.6 × 16.5円 = 約2,680円

一方、同じ距離をガソリン車(燃費15km/L、ガソリン180円/L)で走ると:

  • 必要燃料:1,000km ÷ 15km/L = 約66.7L
  • ガソリン代:66.7L × 180円 = 約12,000円

差額は 約9,300円の節約
1kmあたりのコストで比べると、EVは 約2.7円/km、ガソリン車は 約12円/km となり、実測データでも4分の1以下のコストに収まる。

項目EV(N-VAN e:)ガソリン車(燃費15km/L)
走行距離1,000 km1,000 km
実測電費/燃費6.15 km/kWh15 km/L
必要電力量/燃料約162.6 kWh約66.7 L
単価16.5 円/kWh180 円/L
コスト合計約2,680 円約12,000 円
1kmあたりコスト約2.7 円/km約12 円/km
差額(節約額)約9,300 円の節約

まとめ

ワットチェッカーで実際に数値を取ってみたことで、EVの経済性の高さが具体的に見えた。
車両本体の価格は確かに高額だったが、ランニングコストは驚くほど安く、メンテナンスもガソリン車に比べて圧倒的に楽。
それに自分の場合はLEVO補助金を使ったため、車体の価格も実質ガソリン車よりも安かった。

そして電気代はガソリン代の1/4以下で済み、オイル交換も不要。
「日常の足」として考えれば、EVはコスト面でも実用面でも十分以上に優れていると実感できた。

この記事を書いた人

仮想通貨や日常で気づいたことを、静かな声で書き留めています。
時々、使って良かった道具やサービスのレビューも載せます。

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