EV充電の電気代をワットチェッカーで計測|ガソリン車より圧倒的に低コスト

EVの充電ポートにケーブルを接続し、ワットチェッカーで消費電力1495Wを計測している様子
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ワットチェッカーでEV充電の電気代を可視化する

N-VAN e:を事業用として購入したので、充電にかかる電気代は経費計上できる。
それに「実際にどれくらい電気を使っているのか」を正確に知りたかった。
ガソリン車と比べてどれだけ経済的かも気になるところで、そこで見つけたのが「ワットチェッカー」だった。

この記事では、ワットチェッカーの使用レビューと自分の100V運用の実例を紹介する。

ワットチェッカーとは?

家庭用コンセントと電化製品の間に挟むだけで、

  • 消費電力量(Wh )
  • 電気料金
  • CO2排出量

を簡単に測定できる機器。
たとえば電子レンジやエアコンの消費電力を調べるのに使われることが多いけど、EV充電にも応用できる。

特に「何kWh充電したか」がわかれば電気代をそのまま算出できるので、経費処理やコスト管理に役立つ。
今回使用したのは ラトックシステム RS-WFWATTCH2。Wi-Fi接続でスマホやPCからデータを確認でき、ON/OFF操作や消費電力の記録も可能だ。

EVで使う理由

  • バッテリー寿命を意識した「ゆっくり充電運用」に役立つ
  • 実際の100V充電が何kWh入っているかを可視化できる
  • 深夜電力を活用した場合のコストを正確に把握できる

接続方法と注意点

100Vコンセントからエレクトロタップ、ワットチェッカー、EV充電器を経由してHonda N-VAN e:を充電している様子。充電器はBAHCOキャビネット上に設置。
N-VAN e:をガレージ内で100V充電中。右側のBAHCOキャビネットに充電器を設置している。
100Vコンセントからエレクトロタップを経由し、ワットチェッカーを接続してEV充電器へ給電している様子。ワットチェッカーのランプが点灯し、充電中を示している。
100Vコンセントからエレクトロタップ→ワットチェッカー→EV充電器→車への接続構成。計測ランプ点灯中。
屋外コンセントにワットチェッカーを差し込もうとしているが、奥行き不足で物理的に接続できない様子
ワットチェッカーは屋外コンセントの奥行きが足りず、そのままでは接続できない。
屋外コンセントにエレクトロタップを接続し、ワットチェッカーを経由してEV充電器を使用できるようにした構成
エレクトロタップを間に挟むことで、ワットチェッカーと充電器を安全に接続できた。

接続構成は以下の通り:
100Vコンセント → エレクトロタップ → ワットチェッカー → EV充電器 → 車

ただし、自宅の屋外用コンセントには直接差し込めなかったため、エレクトロタップを間に挟んだ。

注意点として、HIモードでは10時間近く1500Wが流れるため、発熱や発火のリスクがある。
家庭用の安価な延長コードはコードも細く耐えられないので、必ず工事用グレードの製品を選ぶ必要がある

使用している物リスト
RS-WFWATTCH2の専用アプリ画面。EV充電中の消費電力量をグラフで表示している。

専用アプリでは、日ごとの消費電力だけでなく月単位の合計も自動で算出。
電気料金をあらかじめ設定しておけば、1時間ごとのコスト計算も可能。
グラフ表示で「何kWh入ったか」「電気代はいくらか」が一目で分かるため、EV充電のコスト比較や家計の節約シミュレーションに最適。

✔ コンセントに挿すだけで消費電力をリアルタイムに記録
✔ 専用アプリで日ごと・月ごとの合計や料金を自動算出
✔ スマホからON/OFF操作も可能

エレコムのマグネット付き3P電源タップ。ガレージ内の100V EV充電用に使用。

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✔グレーでデザインも良くガレージに馴染む
✔アース付き、太い配線で安心
✔1m・2口以下というシンプル設計
✔背面マグネットでキャビネット固定可能
✔抜け止めロック付きで接触不良の心配なし

Morec製EV充電器(100〜240V対応、6mコード)。Honda N-VAN e:の100V充電で使用中。

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このEV充電器は100V・200Vどちらでも使用可能。
「100V充電と200V充電の違い」については別記事で詳しくまとめています。
LEVO補助金での実運用データも含めて、参考にしてください。

実際にMID充電(約1,000W)では10時間運転しても、真夏でも発熱はほとんどなかった。
一方、HIモード(約1,500W)を外気温20℃の日に試したところ、1時間後に充電器の表示温度は約65℃を示した。
実際に触れると「少し暖かい」程度だったが、コード自体にも熱が伝わっており、長時間連続運転は避けた。

純正アダプターの落とし穴

当初はHONDA純正の200Vケーブルに純正100V変換アダプターを組み合わせて使っていた。
しかし、充電を始めても 450W程度しか出力されない

よく見ると変換ケーブルに「6A」と記載があり、最大600Wまでしか出せない仕様だった。
そのため10時間充電してもバッテリーは10%程度しか回復せず、純正アダプターでは実用に耐えなかった

海外製100V充電器で解決

最終的に採用したのは海外製の100V専用充電器。
これならHIモードで1,400W以上出力され、MIDでも安定して約1,000W。
夏場は発熱があったためMIDで運用しているが、実用十分な性能だった。

実測データと気づき

ワットチェッカーのアプリで記録した7月のEV充電データ。消費電力量36.6kWh、月間の電気代は約603円。ガソリン車との比較で約2,000円節約できたことがわかる。
ワットチェッカーの記録グラフ。7月の消費電力量は36.6kWh、電気代にして約603円。ガソリン車より約2,000円安く走行できた。

7月の走行距離は225km、消費電力量は36.6kWh。電気代は16.5円/kWh換算で約603円だった。
同じ距離をガソリン車(燃費15km/L・ガソリン180円/L)で走った場合は約15L消費 → 約2,700円となる計算。
つまり、1か月で約2,000円以上の節約となった。

電気代603円をガソリン換算すると約3.35L分に相当し、225km ÷ 3.35L = 約67km/L。
ガソリン車に置き換えると「リッター67km相当」の高効率で走行できた計算になる。

今回の実測電費は6.15km/kWhで、公式カタログ値(8.3km/kWh)よりやや低め。
夏季でエアコン稼働が多かったことや、走行環境のロスが影響したと考えられるが、それでも経済性は圧倒的だった。

シミュレーション:月1,000km走行した場合

まだ実際には長距離を走っていないが、もし走行距離が1,000kmに伸びた場合のコストを計算してみる。

  • 実測電費:6.15km/kWh
  • 必要電力量:1,000km ÷ 6.15km/kWh = 約162.6kWh
  • 電気代(16.5円/kWh):162.6 × 16.5 = 約2,680円

一方、同じ距離をガソリン車(燃費15km/L・ガソリン180円/L)で走る場合。
・必要燃料:1,000km ÷ 15km/L = 約66.7L
・ガソリン代:66.7 × 180 = 約12,000円

差額は約9,300円の節約。
1kmあたりのコストで比べると、EVは約2.7円/km、ガソリン車は約12円/km。
実測データでもEVのランニングコストはガソリン車の4分の1以下に抑えられる結果となった。

項目EV(N-VAN e:)ガソリン車(燃費15km/L)
走行距離1,000 km1,000 km
実測電費/燃費6.15 km/kWh15 km/L
必要電力量/燃料約162.6 kWh約66.7 L
単価16.5 円/kWh180 円/L
コスト合計約2,680 円約12,000 円
1kmあたりコスト約2.7 円/km約12 円/km
差額(節約額)約9,300 円の節約
EV(N-VAN e:)とガソリン車の1,000km走行時コスト比較。EVは約9,300円安く、1kmあたり2.7円で走行できた。

まとめ

ワットチェッカーで実際に数値を取ってみたことで、EVの経済性の高さが具体的に見えた。
車両本体の価格は確かに高額だったが、ランニングコストは驚くほど安く、メンテナンスもガソリン車に比べて圧倒的に楽だった。
自分の場合はLEVO補助金を活用したため、車体価格も実質的にはガソリン車より安く抑えられた。

電気代はガソリン代の4分の1以下に収まり、オイル交換も不要。
「日常の足」として考えれば、EVはコスト面でも実用面でも十分以上に優れていると実感できた。

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