EVは本当に配達で使えるのか?N-VAN e:でAmazonフレックス1か月756km検証(充電・コスト・収益公開)

夜間の充電スタンドで充電中のホンダN-VAN e:。Amazonフレックスの配送に使用した電気軽バンの実走データ検証写真。

この記事は以下の人向けです:
・EVを業務車両として検討している人
・Amazonフレックスの維持費や収益性を知りたい人
・EVが配送に本当に使えるのか知りたい人


EVを買ってからいつも頭の隅にある「電欠の不安」。

ガソリン車のように数分で満タンにならない。
急速充電でも30分は必要。
N-VAN e:でAmazonフレックスを走り始めたときも考えた。

  • 5時間オファーで途中充電は必要か
  • ストップ&ゴーの多い配送ルートで電費はどう変わるのか
  • 坂道やバイパスは不利なのか
  • 夜間・寒さ・暖房使用で電池はどれだけ減るのか

配送は休憩もなく、時間に追われながら何十回も乗り降りを繰り返す。
その環境でEVが本当に実用になるのか、走り切れるのか。

この記事では、1ヶ月実運用したリアルなデータをもとに、

  • ガソリン車との燃料コスト比較
  • タイヤ・消耗品の違い
  • 充電タイミングと運用方法
  • 実際の電費(市街地・住宅街・バイパス)
  • EVが向いている点/向いていない点

をまとめた。

結論:Amazonフレックスは相性良し

「5時間オファー平均走行距離60km程度なら帰宅時バッテリー残量平均60%以上。途中充電なしで余裕」


目次

■ 11月 Amazonフレックス運用データ(N-VAN e:の実績)

項目内容
稼働日数12日
総走行距離756 km
1日平均走行距離63 km
主な走行環境夜間・住宅街・渋滞・ストップ&ゴー
気温7~12℃前後(寒冷期)
充電方法自宅 100V(1500W MID or HIモード)
走行終わりのバッテリー残量(95%からスタート)ほぼ毎回 60%以上残(郊外長距離日除く)

■ エネルギー消費まとめ

内容(ワットチェッカー計測結果ベース)数値
今月の消費電力量約142kWh
電気代(深夜単価 16.5円/kWh計算)約2,361円
1日あたりの充電コスト約197円
1km走行あたりのコスト約3.1円/km

平均電費はメーター表示7.5km/kWhだが、実際の請求電気代ベースの実際の電費5.3km/kwhという結果になった。


表示電費と実測電費の差について

電気代ベースでは実質電費が 5.3km/kWh となるが、
これは充電ロス・冬季のバッテリー保温・BMS制御を含んだ
「支払う電力の効率」を表す数値。

一方で、走行可能距離を算出する場合は
車両表示電費 7.5km/kWh が基準となる。

7.5km/kWh=どれだけ走れるか
5.3km/kWh=どれだけお金がかかるか

N-VAN e: の満充電時の実使用可能量(約25~27kWh)を基準にすると

25~27kWh × 7.5km/kWh = 187~203km

満充電(95%設定)で180~200kmの走行が可能


差が出る理由

・車の表示電費 = 走行に使われた電力量の効率
・実測電費 = 電力会社に支払う実コスト

EVではこの2つが一致しなかった、
特に 夏季・冬季・走行速度・路面状況という条件では差が大きくなる。

要因内容
充電ロス(AC100V)変圧・整流時に15~35%のロスが発生
バッテリー管理夏季・冬季はエアコン作動・セルバランス調整で消費
計測地点の違い車=走行に使った電力のみ / 家=消費全体

■ ガソリン車で同条件運用だった場合の11月コスト比較

※計算基準は以下の前提
・ハイブリッド:25km/L
・軽バン(ガソリン):13km/L
・ガソリン単価:175円/L
・N-VAN e::電気代ベースで5.3km/kWh
・合計走行距離:756km

車種必要燃料コスト
ハイブリッド(例: アクア/フィット)756km ÷ 25km/L = 30.24L約5,292円
軽バン(例: エブリイ/ハイゼット)756km ÷ 13km/L = 58.15L約10,176円
N-VAN e:(電気代ベース)142kWh約2,361円

■ コスト差まとめ(1か月換算)

区分コスト差
EV vs ハイブリッド約−2,931円/月 EVが安い
EV vs 軽バン(ガソリン)約−7,815円/月 EVが圧倒的に安い

ライト類の影響

ヘッドライト・テールランプは常時点灯仕様。
消費電力は無視できる範囲で、電費への影響は確認されなかった。
ルームランプ・シートヒーターも同様で、使用しても電費悪化はほぼゼロ。


気象条件と電費への影響

・11月稼働・夜間平均気温10℃前後
・雨天1日
・寒冷日(7℃)1日

雨天日のケース(エアコン必須)

走行距離53km
窓曇り対策としてECOモードでエアコン使用。
走行可能距離が概ね 7〜9km減少
通常モードだと約 20km減少

帰宅時バッテリー残量:約60%
開始時95% → 35%消費

実運用としては「曇り除去時のみ通常モード→曇りが消えたらECO」が最も安定。


過酷条件(郊外・坂道・高速走行)のケース

・走行距離:73km
・走行環境:郊外・上り坂・バイパスの高速移動
・気温:7℃
・暖房:ECOモード 20℃、後半3時間使用

帰宅時バッテリー残量:42%
開始時95% → 53%消費

100V充電(1500W HIモード)にて約 11時間で回復
100V運用でも実用上問題なしという実績データになる。


通常稼働データ(メイン運用)

運用エリア:繁華街・住宅街中心
EVが最も得意とする領域。回生ブレーキとの相性が良好。
走行距離:50〜60km

帰宅時バッテリー残量:65%
開始時95% → 30%消費

騒音が少なく、住宅街での夜間稼働との相性も良好。
走行中に電欠の心配をした日は無かった。


走行データ(平均値・実測値ベース)

・平均走行距離:63km/日
・電費:7.5km/kWh(実測)
・運用条件:住宅街・渋滞・ストップ&ゴー多め
・季節補正:11月時点=気温約10℃前後(寒冷時は電費低下)


運転条件別の電費影響

暖房・エアコンの影響
・シートヒーター使用:電費への影響なし
・ECO暖房と通常暖房の差:走行可能距離 −7~−20km

加速・走行習慣の影響
・急発進 / 高速巡航:電費悪化
・穏やかな加速 / ストップ&ゴー/回生ブレーキ運転:効率良好
 →市街地減速中、メーター表示上は1km回復する場面あり


充電設定と走行可能距離表示

・充電上限設定:95%(バッテリー劣化対策)
 ※理想値は**80%**だが、配送運用では走行余力が不足するため不採用。

気温により走行可能距離表示が変動
・温暖期(約20℃):210km以上表示
・寒冷期(約10℃):約180km表示


実際の運用結果

・走行可能距離表示には季節差が出る
・ただし実走データでは、郊外バイパス主体の日を除き、帰宅時バッテリー残量は常に60%以上残存

→ メーター表示の数値よりも、走行環境・走り方・気温の方が結果へ強く影響することが確認できた。


1か月の充電コスト(実費)

・総充電量:142 kWh(ワットチェッカーアプリ記録ベース)
・契約:オール電化プラン
・深夜帯単価:16.5円/kWh
・走行距離:756km

63km/日の運用で消費電力量は約8.4kWh。充電ロスを含めるとおおむね9~10kWh/日。

→ 1か月の電気代(EV充電分)は2,361円

※この金額はワットチェッカーと接続したEV充電のみの費用。



ガソリン車と電気自動車の比較

ガソリン代比較(基準条件)

燃料・電力単価

  • ガソリン:175円/L
  • 電気:16.5円/kWh(深夜電力)

比較対象車種と実燃費基準

車種分類車名例実燃費レンジ比較用燃費値
ハイブリッドアクア / フィット22~28 km/L25 km/L
ガソリン軽バンエブリイ / ハイゼット等11~15 km/L13 km/L
EV(N-VAN e:)実測電費7.5~8.0 km/kWh5.3 km/kWh(電気代計算)
EVの実燃費は7.5km/kWh走れるが、実際の充電ロス含む発生した電気代ベースだと5.3km/kWhとなる。

想定走行量:Amazonフレックス運用(1日60~80km)

※電費・燃費は一定条件で固定

走行距離60kmの場合

車種必要燃料・電力量コスト
ハイブリッド60km ÷ 25km/L = 2.4L420円
軽バン(ガソリン)60km ÷ 13km/L = 4.62L809円
N-VAN e:60km ÷ 5.3km/kWh = 11.3kWh186円

走行距離80kmの場合

車種必要燃料・電力量コスト
ハイブリッド80km ÷ 25km/L = 3.2L560円
軽バン(ガソリン)80km ÷ 13km/L = 6.15L1077円
N-VAN e:80km ÷ 5.3km/kWh = 15.09kWh249円

結論

同じ配送距離でも、燃料コストはEVが最も低い。
特に住宅街中心のアマフレ運用では、EVの電費効率と回生ブレーキが働くため、40〜60km/日の運用領域ではEVが圧倒的に有利になる。

EVとガソリン車のメンテナンスコスト比較(概算)

価格や交換目安はおおよそで算定

項目EV(例:N-VAN e:)ガソリン車(軽貨物/軽バン想定)
タイヤ(2年)約30,000円約30,000円
ワイパーゴム(毎年)約2,000円約2,000円
エンジンオイル(2か月毎)無し約3,000円 ×交換回数(3,000~5,000km毎)年18,000円
オイルフィルター(4か月毎)無し約2,000円(6,000~10,000km毎)
年6,000円
ベルト類無し(補機モーター式)約10,000円(交換サイクル5~7万km)
点火プラグ無し約3,000円(高寿命イリジウムでも交換必要)(2万km毎)
エアフィルター無し約4,000円(2~3万km毎)
ブレーキパッド摩耗極小(回生ブレーキ主体)→交換ほぼ不要約12,000円(2~3万km毎)
ミッション・デフオイル無し(ギヤオイル不要)約10,000円(2~3万km毎)
ブレーキフルード約3,000円(車検時)約3,000円(車検時)
冷却水スーパークーラント→長期交換不要通常クーラント約3,000円(車検毎)

総額イメージ(3年間)

車種分類主な費用項目3年間の総額目安備考
EV(N-VAN e:)タイヤ・ワイパー・ブレーキフルード程度約35,000~60,000円ほぼ故障・消耗品交換なし。ブレーキは回生制御でほぼ減らない。
ガソリン軽バン(一般的な配送車)エンジンオイル・オイルフィルター・プラグ・ベルト・ミッションオイル・冷却水・ブレーキパッド約150,000円~(最低ライン)距離・使用環境次第では20万円超も普通。メンテ頻度が多い。

内訳の違い(要点)

  • EVの消耗品の中心はタイヤ
     重さとトルク特性の影響でタイヤ消耗は若干早いが、
     それ以外のメンテ代はほぼゼロに近い。
  • ガソリン車は「オイル交換」がコストと時間負担の核心
     ・3,000〜6,000円を3,000〜5,000kmごと
     ・Amazonフレックスの走行条件だと月1回ペースになるケースもある
     そのため、
     > 「お金+時間+手間」のトリプル負担が蓄積する。

EVの実感メリット(体験ベース)

・オイル交換で予約不要
・ディーラーに行く手間なし
・点検間隔が長い
・壊れる要素が少ない設計

結果として、EVは維持費が安いだけではなく、運用ストレスが限りなく少ない。

「メンテしないということが、最大のコスト削減だった。」

という感覚に近い。


ブレーキ摩耗の違い(実走からの体感)

項目EVガソリン車
減速方式回生ブレーキがメイン。物理ブレーキ使用は停車直前のみ。常時ブレーキ摩擦を使用。峠・渋滞・配達は摩耗が早い。
交換目安10万km以上交換不要の例多数前輪:2~3万km毎 / 後輪:10万km前後

EVは物理ブレーキの使用頻度が極端に低く、
整備士の視点でも「減らない方が普通」という仕様。


メンテナンス構造の違い(本質)

EVの構造は内燃機関に比べて部品点数が圧倒的に少なく、
そもそも消耗する要素が設計段階から排除されている

  • 回転数の低いモーター
  • 潤滑・燃焼系なし
  • 排気系なし
  • 変速機なし
  • 冷却系の負荷小

結果として、長期で見るほどコスト差が開く。


最終結論

EVは「購入時の不安要素(バッテリー寿命・車体価格)」が話題にされやすいが、
運用コストという視点では業務用途と相性が極めて良い。

特に軽貨物運送(Amazon Flexなど)のように、
毎日走って利益を積み上げる働き方では、
EVの省エネ性とメンテナンスの少なさがそのまま収益差になる。

つまり、

走るほどEVが得する設計。

給油やオイル交換といったルーティンがなくなり、
燃料費・消耗品・整備の負担も大幅に下がるため、
配送業務ではEVが圧倒的に有利という結果になった。


EVの弱点・長期コスト視点

ただし、EVは短期最安・長期未知数という特性がある。
ここは利用者が知っておくべき現実だ。

  • タイヤ摩耗が早くなる可能性
     車重とトルク特性により、ガソリン車より消耗が早まる可能性がある。
  • バッテリー寿命と利用限界
     保証は「8年・容量70%」。
     しかし70%残存の航続距離は、配送用途では余裕が薄い可能性があるため、
     買い替え or バッテリー交換が現実的な選択になる。
  • 交換費用がまだ読めない
     軽EVのバッテリー交換価格は現段階で市場が固まっておらず、
     再生品・リース・補助金など今後の制度次第で変動する領域。
  • リセールが読めない
     バッテリー健康状態・補助金履歴・次世代規格対応など、
     ガソリン車以上に市場変動が激しい可能性がある。

結語:現時点の評価

EVはすでに「趣味の選択肢」ではない。

都市配送・短距離運用・夜間稼働という条件下では、
ガソリン車を超える実利がある一方で、
長期的な所有コストとリセールはまだ観察フェーズ。

これからも技術進化・補助金制度・市場価格の推移を追いながら、
一次体験として継続的に検証していく価値がある

――ここから数年で、「ガソリン車の維持費が高くて当たり前」という時代に切り替わる可能性もある。

今はまだ「EVに踏み出す人」と「様子を見る人」に分かれている段階だが、

・補助金の有無
・電気料金の見直し
・ガソリン税/環境負荷への議論

次第では、「軽貨物でガソリン車を選び続けるコスト」がじわじわ効いてくるかもしれない。

その意味で今のN-VAN e:運用は、
単なる実験ではなく「数年後の当たり前」を先に体験しているフェーズだと感じている。


車両価格・補助金(LEVO)

N-VAN e: は補助金前提で購入すると、ガソリン車より導入費が安くなる。

■ EV(N-VAN e: FUN)

項目金額
車両本体価格2,920,000円
オプション・諸費用約300,000円
合計3,220,000円
LEVO補助金−1,329,000円
実質支払額1,891,000円

■ ガソリン車(N-VAN FUN ターボ)

項目金額
車両本体価格1,960,000円
オプション・諸費用約300,000円
合計2,260,000円
補助金適用なし
最終支払額2,260,000円

■ 結果

比較項目EV(補助金使用)ガソリン車差額
導入価格1,891,000円2,260,000円EVが約369,000円安い

補助金を使うと、むしろガソリン車より安く導入できる。
ここが今回の最大の逆転ポイント。


  • EVが高い時代ではなく、「補助金を活用できる人だけが安く買える時代」になっている。
  • ガソリン車は値引き交渉余地があるが、EVは値引きがほぼ無い分、補助金が事実上の割引枠。
  • 補助金制度は年度ごとに変更されるため、来年度以降はこの条件が続くかは不明。

結論として

補助金が使える今のタイミングでは、EV導入コストはガソリン車よりも低くなる。
維持費まで含めると、導入費・燃料費・メンテナンスのすべてでEVが優位。
「高いからEVは選ばない」ではなく、「補助金を使える人だけEVを選べる」という構造に変わってきている。


EVのメリット / デメリット

メリット(配送と相性が良い要素)

  • ストップ&ゴーが速い
     レスポンスが良く、住宅街の配達で扱いやすい。
  • 静かで疲労が少ない
     振動と騒音がない。夜間配達でも気を使いにくい。
  • 坂道に強い
     登りでも力不足を感じない。加速ストレスがゼロ。
  • 回生ブレーキで意外と走る
     減速するだけで航続が少し戻る(ストップ&ゴーと相性抜群)。
  • ガソリンスタンド不要
     帰宅したら挿すだけで完了。100Vコンセントで運用可能。
  • メンテナンス負担が極小
     オイル類ほぼ不要、ブレーキも減りにくい。

実働コストが下がるだけでなく「手間と時間も失わない」のがEVの強み。


デメリット(現時点での制約)

  • 高速走行は苦手
     速度が上がるほど電費悪化が顕著。
  • 暖房が電力直食い
     特に冬は航続距離が短くなる。
  • 電力使用を常に意識
     生活の中に「残量管理」の感覚が入り込む。
  • 満充電運用は推奨されない
     寿命を縮めるため、毎日100%は避ける。
  • 充電インフラがまだ追いついていない
     配送中のスポット充電は現実的ではない。
  • バッテリー劣化の不安
     「8年・容量70%以下で保証」はあるが、70%まで落ちたEVが実用的かは別問題。
     劣化スピード次第で、買い替えバッテリー交換の選択が発生する。
  • リセールに影響
     現状はガソリン車より読めない。今後の市場依存。
  • 戸建てでないと運用ハードル高い
     集合住宅だと充電設備がほぼ無い。

「燃料代は圧倒的に得だが、自由度はガソリン車に劣る」
これが今のEVの現実。

総評

EVは街中・短距離配送では相性が良い。不快要素が少なく、走り方次第で燃料費を抑えられる。
一方で、まだガソリン車のように**「気にせず走れる自由」**までは到達していない。
今後の充電インフラと電池技術の進化によって、評価が大きく変わる領域。


実務面:アマフレとEVの相性(1か月運用して分かったこと)

Amazonフレックスの働き方は、
「短距離」「ストップ&ゴー」「住宅街」「夜間」という要素が中心になる。

この条件下では、EVは想像以上に相性が良かった。
実際に1か月走ってみて感じたことをまとめる。


■ EVが配送に向いている理由

走行距離が短い働き方なので航続距離に余裕がある
・加速が軽快で、上り坂や信号の多い市街地でもストレスがない
・ガソリン車のような、停止→再始動のもたつきや振動がない
・夜間の住宅街でも静かに停められるので、気を使わない
・100V充電でも、配送用途では十分に回せた

EVは「静か」「レスポンスが良い」「低速域が強い」という特徴があり、住宅街での細かい配達と相性が非常に良い。


■ 冬の運用について

「冬は電費が悪化する」というのは事実だが、意外だったのは暖房がほぼ必要なかったこと。

配達中は乗り降りが多く、身体は自然と温まる。
実際は、

シートヒーターだけで十分。

寒さを感じたのは、荷物整理で長く車内に留まったときくらい。


■ EVの唯一のデメリット(精神的側面)

エアコンを使うと電費が悪化するため、使うときに少し躊躇する感覚がある。
ただしこれは性能の問題というより、

「バッテリーを減らしたくない心理」

が大きい。

実際の結果としては、暖房やエアコンを多少使っても配達には十分余裕があった。


総括

1か月使って明確に分かったことは、

Amazonフレックスのような短距離配送は、EVの最適領域。

燃料代が安いだけでなく、
静かで疲れにくく、加速も扱いやすい。

特に、住宅街・夜間稼働・短距離配達のワークスタイルには、
ガソリン車よりもEVの方が合理的という手応えがあった。


結論:アマフレ × EV の収支まとめ


項目内容
稼働日数20日
稼働形態5時間オファー
1日の報酬9,000円
月間走行距離63km × 20日 = 1,260km

※実測値ベース。


■ まず収入

・5時間オファー9,000円

9,000円 × 20日 = 180,000円/月

■ 燃料・電気代比較(1,260km想定)

① EV(N-VAN e:)

実測電費:5.3km/kWh(電気代ベース)

1,260km ÷ 5.3km/kWh ≒ 238kWh
238kWh × 16.5円 = 約3,927円/月

約 3,900円/月

② ハイブリッド車(燃費25km/L)

1,260 ÷ 25 = 50.4L
50.4 × 175円 = 約8,820円/月

約 8,800円/月

③ ガソリン軽バン(燃費13km/L)

1,260 ÷ 13 = 96.9L
96.9 × 175円 = 約16,957円/月

約 17,000円/月


■ 維持・メンテナンス費(月換算)

走行距離 約15,000km/年ペースとして、交換サイクルを年額→月額にした概算。

EV側(N-VAN e:)

  • タイヤ:30,000円(2年) → 15,000円/年 → 約1,250円/月
  • ワイパーゴム:2,000円/年 → 約170円/月
  • ブレーキフルード:3,000円(2年) → 1,500円/年 → 約125円/月

→ EVメンテ合計:約1,500円/月

ガソリン軽バン側

  • タイヤ:15,000円/年 → 約1,250円/月
  • ワイパー:2,000円/年 → 約170円/月
  • エンジンオイル:18,000円/年 → 約1,500円/月
  • オイルフィルター:6,000円/年 → 約500円/月
  • ベルト類:10,000円(約4年ごと想定) → 約2,500円/年 → 約210円/月
  • プラグ:3,000円(約2年弱ごと) → 約2,500円/年 → 約210円/月
  • エアフィルター:4,000円(約2年弱ごと) → 約2,400円/年 → 約200円/月
  • ブレーキパッド:12,000円(約2年弱ごと) → 約7,000円/年 → 約580円/月
  • ミッション・デフオイル:10,000円(約2年弱ごと) → 約6,000円/年 → 約500円/月
  • ブレーキフルード:1,500円/年 → 約125円/月
  • 冷却水:1,500円/年 → 約125円/月

→ ガソリン車メンテ合計:おおよそ 5,000〜5,500円/月

(20日×月間運用を基準にした想定ランニングコスト比較

項目EVガソリン軽バン
オイル交換なし月換算 約3,000〜5,000円相当
ブレーキほぼ減らない月換算 約1,000〜2,000円
その他消耗品タイヤのみ(年換算)各種あり(エアクリーナー/プラグ/ベルト等)

→ 実務換算すると、

  • EV:1,000円〜2,000円/月程度
  • ガソリン車:6,000〜10,000円/月程度

■ 最終月間コスト比較

車種充電/燃料費メンテ費(推定)月間合計コスト
EV(N-VAN e:)約3,900円約1,500円約5,400円/月
ハイブリッド約8,800円約5,000円約13,800円/月
軽バン(ガソリン)約17,000円約8,000円約25,000円/月

■ 差額(=利益の差)

車種比較EVとの差額年間換算差額
EV → ハイブリッド+約8,400円/月約100,800円/年
EV → ガソリン軽バン+約19,600円/月約235,200円/年

5時間オファーを月20日稼働し、毎日63km走る運用モデルで比較した。

同じ配送距離でも、
燃料・メンテナンスを含めたランニングコストでは、
EVが圧倒的に低いという結果になった。

月間コストを比較すると、

・ガソリン軽バン:約25,000円
・ハイブリッド:約13,800円
・EV(N-VAN e:):約5,400円

差額は最大で約19,600円/月。

アマフレの稼働は月180,000円程度なので、

EVに乗るだけで、
報酬の約10%分が浮く計算になる。

これは、
「EVは高い」「EVは不安」というイメージとは逆に、

配送という働き方では
走るほどEVが得をする構造になっている
という実データ結果だ。


■ アマフレ × EVという働き方の現実

11月はAmazonフレックスを意識的に稼働してみた。
実際に運用して感じたのは、この働き方は「自由度が極端に高い」ということ。
生活の中に自然に組み込めた。


■ 報酬と作業時間

・5時間オファー:約9,000円前後
・荷物量やルート次第では4時間以内に終わる日もある

→実質の体感時給は2,000円前後。

作業量の割に悪くない。
固定給ではなく、効率=収入という成果型に近い。

さらに、Amazonフレックスの特徴として、
報酬は週払い。毎週水曜に振り込まれる。

この仕組みがかなり大きい。
「働いたらすぐ入る」というペースは、精神的にも現金フロー的にも続けやすい。

自分は報酬額より、体の負担と自由度を優先している。
実際、直前オファーや6時間枠を取れば、1日15,000円以上も普通に狙える。


■ 働き方の自由度

・翌日〜3週間先までオファー確保可能
休む日、やる日、自分都合で決められる
・期限内ならキャンセルしてもペナルティなし

昼間はブログ・ジム・買い物・病院。
夜に配達して収入を作るという生活リズムが自然に成立した。


■ 体力・精神面

配送中は集中していて、思ったほど疲れを感じない。
ただし帰宅後、一気に疲れが来る日もあった。

配達は、
・夜間
・狭い道
・住所探索
と緊張度が高い場面が続く。

連日稼働すると疲労が蓄積するので、
2日稼働 → 1日休みくらいがちょうどいい。


■ Amazonフレックスという働き方の位置づけ

これはサラリーマンのような拘束がない。
「やる・やらない」まで自由。

収入は必要な分だけ確保でき、
精神面にも余裕が生まれる働き方だった。


■ この先「実務に落としたい人」向けのガイドについて

ここまでが、「N-VAN e: × Amazonフレックスを1か月運用した結果」としてのリアルなログと数字の部分。

この記事だけでも、

・EVでアマフレは十分回せること
・ガソリン車とのランニングコスト差
・100V運用の現実的なイメージ

まではつかめると思う。

一方で、実際に「じゃあ自分もやってみよう」と思った瞬間にぶつかるのは、

・黒ナンバーの取得手順
・LEVO補助金の申請ステップ
・どのタイミングで何を準備するか
・EV導入までの具体的なスケジュール感

といった“実務の壁”のほうだった。

Amazonフレックスは、

  • 完全フリースタイル
  • 収入と時間のバランスが取れる
  • 働きすぎなければ負担が少ない

という特徴がある。

短時間で確実に現金収入が得られる点は大きく、
副業でも本業でも成立する働き方だと思う。


この記事では
・実測データ
・運用結果
・収益差
を公開しました。

ただ、実際にEV × Amazonフレックス運用を始めるには、

・黒ナンバー取得
・LEVO補助金申請
・充電環境の決め方

など“稼働前に判断する情報”が必要です。

これらは検索しても出ないし、体系情報もないため、
別途【実務ガイド版(有料)】としてまとめています。

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