N-VAN e:を購入時、200Vを導入しなければと思っていたが、工事をすることには少し躊躇していた。
純正アクセサリーカタログを見ると「Honda純正100V充電用アダプター」があった。
「これを使えば、とりあえず100Vでも運用できるのではないか」
それで問題なければ、200V工事は不要になるかもしれない。
そう思って使ってみたが、実際にはかなり厳しかった。
ワットチェッカーで計測すると、実測は約440W。
10時間充電しても、増えたのは約10%程度だった。
原因はHonda純正100V充電用アダプターが6A制限だったこと。
純正なら安心だと思って選んだが、100V運用を現実的にこなしたい人には正直かなり弱い。
この記事では実際に使って分かった
・純正100Vアダプターの実測値
・なぜ440W程度しか出ないのか
・代わりに導入した社外充電器の実力
をまとめる。
実際にワットチェッカーで計測 → 440Wしか出ない事実
N-VAN e:を納車してしばらく乗り、バッテリー残量が50%程度まで減ったので、いよいよ自宅で充電してみることにした。
純正の200V充電ケーブルに、Honda純正100V充電用アダプターを取り付ける。
専用のカギが付いていて、それがないと取り外しができない仕組みになっており、組みつけもかなりしっかりしている。ここはさすが純正という感じだった。
そしてワットチェッカーを間に挟んで充電を開始。
Hondaのリモート操作アプリで電流設定も確認したが、表示された消費電力は約440Wだった。

アプリの設定を変えても変わらなかった

Hondaのリモート操作アプリでは、LOW・MID・HIの3段階でパワーを変えられるようになっていた。
最初はLOWになっていたのでMIDに変更。
しかし変化なし。
HIにしても同じだった。
タイムラグがあるのかと思ってしばらく待ったが、結局440W前後のまま。
とりあえずそのまま朝まで10時間ほど充電してみた。
10時間充電しても増えたのは約10%だけだった
朝、バッテリー残量を確認すると、増えていたのは約10%前後だけ。
走行距離にして24km分ほどだった。
さすがにこれでは遅すぎる。
「100Vでも一晩あればそこそこ戻るだろう」と思っていたが、その期待は完全に崩れた。
100V充電を補助的に使うにしても、この速度ではかなり苦しい。
毎日の運用はもちろん、非常用として考えても心もとない。
原因は100Vアダプターの6A制限だった
| 項目 | 純正100Vアダプター(6A) | 社外100V充電器(16A) |
|---|---|---|
| 実測出力 | 約440W | 約1400W |
| 10時間充電 | 約10% | 約35〜45% |
| 充電速度 | かなり遅い | 実用的 |
| 安心感 | 高い | 普通 |
| おすすめ度 | △ | ◎ |
しばらくのあいだ、「なぜこうなるのか」「100V充電では何か特別な制御が入るのか」と考えていた。
その後、100V充電用アダプターの説明を見直していて、**“6A”**と表記されていることに気づいた。
つまりこのアダプターは、100Vで使っても最大6Aまでしか流せない。
単純計算でも100V×6Aで約600W。
そこに変換ロスなども入れば、実測が約440Wだったのはむしろ自然だった。
なぜ純正を選んだのか

●ケーブル長:7m
¥66,000(消費税10%抜き ¥60,000)08E70-PV6-000A

¥13,200(消費税10%抜き ¥12,000)08E70-PV6-A00
自分は、買うならやはり純正品が一番信頼性もクオリティも高いと思っている。
なので今回、100V運用を前提にしながらも、あえて純正オプションの200V充電ケーブルと100V充電用アダプターを選んだ。
発火事故などの不安もあるため、値段が高くても純正の方が安心だと思ったからだ。
だからこそ、この結果はかなり意外だった。
高い金額を出して純正を選んだのに、実用性の部分ではかなり厳しかった。
純正100Vアダプターは実用性が低かった
440Wというのは、数値だけ見るとそこまで小さく感じないかもしれない。
しかし実際に使うと、一晩つないでも10%程度しか増えない。
これでは、
・日常的に残量を戻す
・翌日の走行に備える
・急ぎで少しでも足したい
といった使い方にほとんど向かない。
100Vでの補助充電が目的でも、ここまで遅いと期待していた役割を果たせない。
純正なら安心感はあるが、速度面ではかなり割り切った仕様だと感じた。
代わりに導入した社外100V充電器は実測1400Wで安定した

原因が分かった以上、このままでは使い物にならないので、社外製の100V対応充電器を探すことにした。
ネットで見てみると、価格は15000円程度で意外と安い。
多機能なものもあったが、自分は「機能は少ない方が壊れる箇所も減る」と考えているので、できるだけシンプルで安く、評価の良いものを選んだ。
選んだのは、100V・16A表記の充電器。
実際に使ってみると、100Vでも約1400Wで安定して充電できた。
純正アダプターの実測約440Wと比べると3倍以上の出力で、充電速度の差は体感でもはっきり分かるレベルだった。
※現在は販売終了しているようだが、100Vで16A対応のEV充電器であれば同様の充電速度が期待できる。
今はHIモード1500W運用がメインになっている
この社外充電器は、100V環境でも十分実用的な速度で充電できる。
導入当初は、HIモード(1500W)では本体やケーブルがやや熱を持つのが気になり、MIDモード(1000W)中心で使っていた。
ただ、その後アマゾンフレックスの稼働が増え、ほぼ毎日この充電器で充電するようになった。
その中で1500W運用も継続して試してみたが、朝まで10時間充電しても充電器は熱いというほどではなく、暖かい程度だった。
実際には95%で出発し、50%前後で帰宅。そのまま10時間充電すると、翌朝にはほぼ95%まで回復できることが多い。
そのため最近は、MIDではなく1500Wでそのまま充電することがほとんどになっている。
一方で、夏場は気温が高くなるため、急ぎでないときはMIDモードを使い、コンセントや充電器への負担を減らすようにしている。
MIDモードでも10時間で30%前後は充電できるので、普段使いで困ることはない。
最初は様子見でMIDモードを使っていたが、現在は用途や季節に応じて1500Wと1000Wを使い分けている。
純正を買うよりも、最初からこちらを選んだ方が良かった
結局、純正の充電ケーブルと100Vアダプターにかけた79,200円は、自分の使い方では失敗だった。
6A表記を見落としていたのが敗因だが、正直そこまで細かく意識していなかった。
純正なら安心だろうという考えで選んでしまった。
その後、予備として持っておくことも考えたが、おそらく今後も出番はない。
フリマに出したものの、定価より安くせざるを得ず、手数料まで含めると1万円以上は損した。
もしN-VAN e:で100V運用を考えているなら、
Honda純正100V充電用アダプターは「使えなくはないがかなり遅い」
という前提で見た方がいい。正直、自分には不要。
純正なので安心感はある。
ただ、充電速度まで期待すると肩透かしになる。
実用性を優先するなら、最初から社外の100V対応充電器を選んだ方が満足度はかなり高いと思う。
1年使った現在の結論
実際に100V運用を始めて約1年が経った。
アマゾンフレックスを連続で稼働していた時期もあったが、大きな不満はなかった。
普段は80%程度まで充電しておけば、近場の移動ならエアコンを使っていても十分足りる。
唯一困ったのは、残量70%程度の状態で真冬に突然100km先まで行く用事が入った時だった。
この時は急速充電を使ったが、これは200V充電設備があっても避けられなかったと思う。
結果として、自分の使い方ではN-VAN e:の29.6kWhというバッテリー容量なら、100V運用でも十分成立した。
今でも200Vがあれば便利だとは思う。
ただ、この1年間で「そろそろ200V工事をしたい」と感じる場面はほとんどなかった。

