津波警報がなった。
また警報だけかと思ったら、今回は本当に津波が来るらしい。
天気アプリにもある。間違いない。
地震のことは書いていないが、外国でマグニチュード8。
自分の地域には1mの津波が来るから避難しろとのこと。
自宅には届かないので大丈夫そうだ。
少し天気予報サイトのコメントをついでに覗いてみた。
そこで見たみんなのコメントが、凄く引っかかった。
「地震情報がないのにいきなり津波速報かよ」
「震源は?」
「なんだよマスコミの煽りかよ」
情報が被害の前に提供されたのに、なぜ苛立っているんだ?
ありがたいことではないのか?
津波速報だけで十分ではないのだろうか。
発表するならもっと丁寧に詳しくしろ。
あれがない、これがない――
なぜか提供者の穴を探しては、批判してくる。
何も失っていないし、情報を頂いた側なのに、なぜ文句を言うんだろう。
無料で情報を貰えるようになった時代の弊害なのか。
受け取るだけの人間は、誰かに尽くされるのが当然だと思っている。
優しい人はいいように使われ、舐められる。
それに似た空気を感じた。
気づけば、「ありがとう」は消え、
「それだけか」「もっと出せ」という言葉ばかりが目立つようになった。
誰もが情報の受信者でありながら、
なぜか自分が“選ぶ側”“評価する側”だと勘違いしている。
命を守るために出された警報に、
なぜ文句を言うのか。
なぜ、それが当たり前に自分に尽くすべきものだと思うのか。
そう思ってしまうことが、怖い。