【第4部】N-VAN e: 契約とオプション選び|LEVO補助金を見据えた選択

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本当に今、買うべきなのか

とはいっても300万もするので、本当に必要かは最後の最後まで悩みに悩んだ。
まだ物販は始まってもいない。稼げる保証もない。だけど車は欲しい。補助金は出る。維持費も安い。
だけど本当に必要か? 別になくたってできる。今じゃなくて、あとでもいいのでは。

「これは無駄遣いなのか、それとも先行投資になるのか」──頭の中で何度も自問自答した。

それでも、車のない生活にはもう飽きていた。
洗車や車検や税金のことを考えなくていい気楽さだってある。
でも、雨のたびに予定をずらすのも、荷物を抱えて歩くのも、我慢するのも。

買う理由や言い訳ばかりぐるぐると考えてみたけど、結局、心の奥ではそろそろ車が欲しい。
──ただ、買う理由が欲しかったことに気づいた。

契約の日──

買う店舗はどちらも距離は同じ。一方は郊外、もう一方は街中。
雰囲気は正直どちらのディーラーでもよかったので、最終的に45,000円値引きしてくれた街中の2件目で決めた。
街中の店舗なら、他の用事のついでに寄れるのも利点だった。

そして17時に商談の予約。
「最初から買う気だと分かっていました」と見抜かれていたようで、あらかじめ準備されていて手続きはスムーズだった。

契約は昔と違い、今はほとんどがデジタル化されている。
スマホにHONDAのアプリを入れて個人情報を入力し、あとはディーラーのタブレットに手書きでサインをするだけ。
アプリでは車両の点検履歴や走行距離・次回の点検予約もできる。
「ずいぶん便利になってるな」と感心した。

LEVOの補助金や黒ナンバーの件で、お互いどうしたらいいか分からない状態。
営業マンはLEVOのホームページを調べたり他店に電話相談したりしてくれた。
今後のLEVOの書類提出タイミングに合わせた納車の段取りなどを打ち合わせし、トータル3時間くらいかかった。

気づけば閉店時間を過ぎていた。
「こんなに契約以外で時間かかったのは初めてでした」と最後に冗談ぽく言われた。
少し苦手なタイプの営業だったが、「これだけ親身になってくれるならここで購入してよかったかな」とその時は感じた。

選んだ黒のN-VAN e:とオプション

カラーはFUNのミッドナイトブラック
今回はクロームメッキを減らして真っ黒化するカスタムの方向性でいく。

充電関連(必須装備)

充電関連は一通り買っておくことにした。
外部電源入力キットはリヤバンパーに加工が必要なので、慣れているディーラーで綺麗に施工してもらいたかった。
モデルチェンジで廃盤になったら困るものは最初につけておく。

  • 200V充電ケーブル(66,000円)
  • 100Vアダプター(13,200円)
  • AC外部給電器(29,700円)
  • 外部電源入力キット(50,270円)工賃込

カーオーディオ

スマホ連動の**8インチディスプレイオーディオ(107,910円)工賃込**を選択。
バックカメラ連動や純正の収まりの良さが決め手だった。

社外品に切り替えたもの

  • ETC:純正が高いため社外品を購入予定
  • ドラレコ:純正はディスプレイオーディオに連動しないため、こちらも社外品にする(純正ナビなら連動可)

外装・内装

  • 純正マッドガード(20,460円)
  • ブラックエンブレム(21,120円)
    ドアバイザーは不要と判断。
    ボディコーティングもやめて、自分でワックス・洗車で対応することにした。

実用小物

  • オールシーズンマット(F:11,880円+R:9,900円)
  • シリコン製キーカバー(1,980円)
  • タッチペン(1,100円)

収納用のラックやバーは、実際に使いながら必要なら追加することにした。

➡ 詳細レビューやDIY取付記録は別記事でまとめ予定。

結局いくらになったのか

最終的に総額 3,277,100円になった。

  • 車両本体価格:2,919,400円
  • オプション:296,760円
  • 諸費用:60,940円

ここから LEVO補助金 1,329,000円 を引くと、実質 1,948,100円

「結局高くついたな……少しやってしまったかも」と正直思った。
新車のEVが200万切るなら安いのかな?そう思うことにしよう。


【重要】LEVO補助金で絶対に外せない条件

①車検証の名義

LEVO補助金を受けるには、車検証の「所有者」と「使用者」がどちらも自分の名義であることが必須。

✅ 認められる購入方法

  • 現金一括払い(そのまま精算 → 車検証に自分の名義)
  • 銀行系オートローン(分割でも名義が自分ならOK)
  • 信金や銀行で借りて → ディーラーに一括振込

❌ 認められない購入方法

  • ディーラー残クレ(所有者がホンダファイナンスになる)
  • リース契約(リース会社名義になる)

つまり「所有者:自分」「使用者:自分」であることが最重要
「所有者:ホンダファイナンス」になった時点でアウトだ。

②登録ナンバー

さらに注意が必要なのは、納車時から黒ナンバーで登録すること
黒ナンバーは、まず運輸支局で手続きして許可書類をもらい、その書類をディーラーに渡してディーラーが黒ナンバーを取りに行く、という流れになる。

手続きが複雑なので、最初は「とりあえず黄色ナンバーで納車して、その後に黒ナンバーへ切り替えればいいか」と安易に考えていた。
しかし、この方法では補助金は対象外になってしまう。

なぜかというと、CEV補助金(一般向けEV補助金)と二重取りを防ぐために、ルールが厳格に決められているからだ。

実際、自分もそのまま進めそうになったが、ある日不安になってLEVOの担当に電話で確認したところ──
「絶対に黒ナンバーで最初から登録しないとダメです!」と強く注意された。

ここを間違えると、せっかくの132万9000円がゼロになるので本当に取り返しがつかない。

本当に危ないところだった。

自分の選んだ支払い方法

自分は身を切る思いで現金一括にした。
ローンは住宅ローンだけでおなかいっぱい。

投資では金利を“もらう側”で生きてきた。
それなのに銀行に金利を払う側に戻り、
養分になるのは自分の信念や積み上げたものを壊してしまうことになる。

だから、今はつらいけど現金一括。
……結果、貯金がほとんどなくなってしまった。
現金が一気に減るのは、分かっていたけど実際かなりの精神的ダメージ。

でもそれは一時的。
毒をくらったような毎月の支払いと金利という継続ダメージはない。

これから頑張ろう。

🟢 次回【第5部】へつづく


次回は「黒ナンバー取得編」。
LEVO補助金をもらうには、車を買っただけではもらえない。
運輸支局での届け出や書類の山、ちょっとした講習まで……。
ここからが本当のスタートだった。

この記事を書いた人

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