【第5部】黒ナンバー取得編|LEVO補助金とAmazonフレックスに必須の条件

目次

黒ナンバーとは?|軽貨物事業に必須のナンバー


黒ナンバーは、事業用の軽貨物車に付けるナンバーのこと。
通常の白ナンバーと違って「営業用」として扱われる。

ここで重要なのは、車を買っただけでは補助金がもらえないという点だ。
車検証に「自家用」ではなく「事業用」として登録しなければ、LEVO補助金の対象外になる。
つまり、黒ナンバー取得は補助金を受けるための絶対条件だった。

さらに、黒ナンバーを取ればできることは補助金だけにとどまらない。
たとえば Amazonフレックス(アマフレ) の配達にも必須だ。
自分も補助金のために調べているうちにアマフレを知った。これが思わぬ収穫。

アマフレはやる日も時間も気分次第で決められる。
「この日やろうかな」と思ったタイミングでシフトを入れられる気軽さは、自分の性格にかなり合っていた。

結果的に、黒ナンバーを取ったことで補助金+副収入の柱を同時に手に入れる流れになった。
正直、アマフレを毎日やるだけでも普通に暮らすことが出来る。
生活の不安は確実に減るし、収入源は多いに越したことはない。

それだけでも、N-VAN e: を買った価値は十分にあった。

👉 この「アマフレ体験」については、別記事で詳しくまとめる予定。

軽自動車検査協会ではできない?黒ナンバーは陸運局の管轄

契約は令和7年4月末、納車は6月~7月くらいとのこと。
思ったより早くて安心したものの、のんびり待っていられる状況ではなかった。

黒ナンバーの手続きとLEVO補助金の申請を同時に進めなければならない。
しかもディーラーもあまり詳しくなく、自分で調べながら動くしかない。
本当にややこしいけど一歩ずつ進めていこうと思う。

「まずは黒ナンバーからだな」
何もわからないので必要書類などの話を聞きたい。
そう考えて、軽自動車検査協会に向かった。

「ここじゃない」

窓口で「黒ナンバーを取りたい」と相談すると──
「それは運輸支局での手続きになります」と言われた。

軽なのに?
軽自動車でも黒ナンバーは運輸支局の管轄なのか。
車検や名義変更は軽自動車検査協会なのにややこしい。

場所を移動。運輸支局は500m先にあったので助かった。

運輸支局での相談と初めての説明

運輸支局についた。
建物に入ると市役所のような雰囲気。
淡々と事務作業が進み、自動車関係の人たちが椅子に座って順番を待っている。

受付もどこだか分からないので、近くの窓口に「黒ナンバーを取りたい」と伝えると、
「2階の輸送課へどうぞ」と案内された。

やけに薄暗い階段をのぼり、輸送課へ。
待ち時間はゼロで、番号札を取ろうとしたら「そのままどうぞ」と呼ばれた。

「黒ナンバーを取りたいんですが」
そう伝えると、市役所のような事務的な対応ながら、分かりやすく説明してくれた。

パンフレットと数枚の用紙を渡され、必要事項を記入して提出する流れだという。
ただ話を聞くと、タイミングが悪かったらしい。
令和7年4月から安全対策が強化され、黒ナンバー取得には新しく講習を受けることが義務化されたというのだ。
しかも有料。

思っていた以上に難易度が高い黒ナンバー取得

さらに、納車や補助金の申請ともスケジュールを合わせる必要があり、頭の中は一気に混乱した。
「書類をそろえて、講習を受けて、納車に間に合わせて……」──考えることが山ほどある。

しかも期限付き。うっかり間違えれば全部やり直し……
いや、やり直しは無理か。納車されてしまったらもう補助金はアウト。
──ゲームオーバーだ。

一気に頭が混乱してきた。
「一つずつ書類をクリアしていけばいいだろう」なんて楽観的に考えていたが、実際は結構な難易度。
「これは思っていたよりかなり大変じゃないか?」──そんな気持ちがじわじわ強くなっていった。

黒ナンバー取得で大変だったポイントまとめ

実際にやってみて感じたのは、「スケジュールをしっかり組み立てないと取り返しがつかない」ということだった。
特に大変だと感じたのは以下の2つ。

  1. 制度変更による講習
     令和7年4月から新たに講習が義務化され、想定外の負担が増えた。しかも有料。
  2. スケジュール管理のシビアさ
     納車、補助金申請、講習……すべてのタイミングを合わせないと補助金はアウト。

自分だけで動けるならまだ気が楽だが、実際はそうはいかない。
ディーラーが決める納車日、講習の予約枠、その完了を前提に書類へ記入する「事業開始予定日」──。
自分ひとりでは調整できない部分が多く、想像以上に苦戦した。

👉 黒ナンバー取得に必要な「具体的な手順・書類の記入例・チェックリスト」は、noteにまとめています。
実際に自分が令和7年の新基準で取得したときの手順をそのまま載せてあるので、迷わず進められるはずです。
🔗黒ナンバー取得ガイド(note)

さらに盲点だった「保険」

そしてもう一つの壁があった。
黒ナンバーを取った瞬間、自動車保険の扱いがガラッと変わる。
その衝撃については、次回で詳しく書いていこうと思う。


🟢 次回【第6部】へつづく

次回は「事業用車両の自動車保険編」。
黒ナンバー化によって突きつけられた「保険の壁」。
等級リセット、契約できる保険会社の少なさ、想定外の保険料──。
補助金以上に頭を抱えたその実態を語ります。

この記事を書いた人

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