ビットコインだけでいい

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アルトに疲れてしまった今の結論

仮想通貨を始めて3年以上経った。
毎日、チャートとSNS、Discord(仮想通貨コミュニティのチャットツール)。
テストネット(新サービスの試験運用)も片っ端から触って、エアドロップ(無料配布)を追う毎日。

仮想通貨を始めたきっかけはATOM。最初は盛り上がって、今後に期待して、3年握り続けたら──落ちた。
たどり着いたのは「長期的にはBTCを中心にするのが一番」だという考え。
アルト(BTC以外)は“夢枠”で少しなら面白いと思う。
でも、今はもう優先するのはやめることにした。


アルトは楽しいが、もう上がらない理由

  • BTCが上がるとアルトも上がる。
  • BTCが下がるとアルトもっと下がる
  • BTCが元に戻っても、アルトは元に戻らない──これを何度か見た。

楽しさはある。エアドロの日は嬉しい。
ステーキングで毎日枚数は増える。
でも気づけば含み損。価格は戻らない。

アルトコインは種類が増えすぎてしまった。
主要トラッカー掲載レベルでも、2021年末は約1.2万種類→今は約1.7〜1.8万種類。4年で+5,000以上。
オンチェーン(ブロックチェーン上の発行データ)まで含めると、
2025年には約700万プロジェクト=一日あたり数千〜万単位で増えては消えるイメージ
まで膨らんだという統計もある(大半は消える)。

2021年までは何を持っていても大きく上がった。
でも今は違う。資金が分散して薄まってしまった。
だから以前のように上がらない。


戦略を考えても減るのに、BTCは考えなくても増える

アルトはいつも「考えること」が多い。
それが楽しくもある。ステーキングでATOMを増やし、たまに利益を他のアルトに交換する。
新しいテストネットに投資したり。戦略がうまくいけば、大きく資産が増えることもある。
ステーキングの枚数によっては、大きなエアドロップを貰えることもあった。

一方、BTCだけを積み立てていたら、この3年で約8倍になっていた(2022年12月に220万円未満→今は約1,800万円)。
ATOMはステーキングで枚数は増えたが、平均取得価格は約1,500円で現在価格約700円と半値以下になった。
エアドロップで何百万円分も貰ったのに売らずに持っていたら、数十万円まで落ちてしまった。
戦略をあれこれ考えるより、単純にBTCを積み増した方が結果は良かった。

ステーキングで日々報酬をもらうのは「不労所得が得られたようで安心する」と思っていたが、実際は違った。
報酬を配布するために発行してばらまく仕組みなので、価値が薄まって単価が下がっていく。
結局、発行上限が決まっている第一位の通貨を持ち続けることが、一番だった。

BTCはステーキングが無いので買わないと枚数は増えない。
個人でマイニングは普通は無理。
それでも価格はどんどん上がる。
本質を見れば、今は誰もが欲しがるもの。だから上がるのは当たり前だった。


なぜBTCを軸にするのか

  • ETFが承認されている
    アメリカの大手投資会社が正式に買える仕組み。
  • 国家や企業が準備金として持ち始めている
    個人投資家だけの遊びじゃなくなった。
  • 発行上限2,100万枚
    誰にも増やせない。希少性が崩れない。
  • 4年ごとの半減期
    供給が半分に減る。歴史的に価格を押し上げてきた。
  • 止まらない
    誰にも管理されず、世界中でブロックが積み上がり続ける。
  • 需要が強い
    限られた枚数を、世界中の投資家・企業・国家が欲しがっている。

この“仕組み”を前にすると、上がるべくして上がる通貨になっている。


「ソラナは?」への答え

アルトでも、上がり続ける通貨はほんの一部しかない。
ソラナはその一つ。1,500円→30,000円超え。爆益銘柄だ。
ただし、完璧な買い時と売り時を両方当て続けた人だけの話。

2022年12月、ソラナが1,500円を切ったとき、自分はSOLではなくATOMを増やした。
どっちも伸びると思っていたからだ。

結果、SOLを買っていたら爆益。
同等以上に優秀なはずのATOMは、マーケティングが弱くて含み損。
価格は将来性だけじゃなく、雰囲気やファンダも大きく左右する。
もしATOMが重要な決済に採用されるようなニュースがあれば、立場は逆転していたかもしれない。
それは誰にも分からない。やはり運要素はある。
ソラナはとにかくマーケティングが上手い。

一方BTCは、2022年12月に220万円未満 → 今は約1,800万円(2025年8月時点)で約8倍。
試行錯誤して結局チャンスを逃した。8倍で十分だったのに。
アルトの中でBTCを上回る上昇を見せる通貨は、もう一握りしかない。

ソラナの20倍は魅力だが、外せば大損する。
どんなに期待されたアルトでも転落はある。
(※OMエアドロップ体験談はこちら →ATOMステーキングで貰った700万のOMが一晩で70万になった話)

どれが上がるかは誰にも分からない。
BTCは一番信頼性が高く、それでいてリターンも大きい。
夢を追うより、こっちでいい。
というか、これだけでも十分に夢も安心もある。


0.1BTCの重みとメンタル効果

発行上限は2,100万枚。
人類全員が1人1枚は持てない。
だから「0.1BTCを確保しておけ」という話が出る。

自分は4か月前、ようやく0.1を超えた。
それだけを保有しているだけで数十万円増えた(たった4か月で)。
それ以上に大きかったのは、心が落ち着いたこと。

  • X(旧Twitter)に張り付かなくなった
  • 利確タイミングで悩まない
  • 誰が何を言っても気にならない

まずは0.1を“土台”に。そこからは静かに積み増すだけ。

「とりあえずBTCだけ」でいい、という状態は強いし楽。


株より簡単。アプリでいつでも

投資は難しいという先入観はいらない。
アプリで好きなときに、いくらでも、いつでも簡単に買える・売れる。
自動積立で放置もできる。
しかもETFや国家が買っている。上がる見込みのある資産を、ただ積み立てるだけ。
(※実際に自分が使っている取引所は仮想通貨取引所比較記事にまとめてある)


いま買われているのに、まだ上がっていない理由

  • ETF経由で市場からBTCがどんどん買われている。
  • 国家や企業、大口投資家も、長期保有のために買い増しを続けている。
  • 新しく作られるBTCの量は4年ごとに半分になる仕組みで、時間が経つほど市場に出回る枚数が減っていく。

それでも、価格は追いついていない。
これは過去に見たことがある。

――上昇前の静けさかもしれない。


「今は高い」を毎年くりかえす

今は1,800万円。「もう高くなりすぎて買えない」と言う声は多い。
でもそれ、毎年言ってないか?
100万のときも、500万のときも、800万のときも、1,200万のときも。

そして来年も、たぶん言う。
「去年買っておけばよかった」と。

数年後、今日の価格を“安かった”と思う日が来るかもしれない。


次の動き(アルトは戻ったら手仕舞い、BTCに積み替え)

今回のバブルが年末までに来るなら、その時点でアルトはすべて売る予定。
今後はBTCに変えて積み立てていく。

もしまた気が向いて、下落相場で面白そうなアルトを買うことがあっても、厳選したものだけにする。
ポートフォリオの中ではごく一部にとどめるつもり。

理由は単純で、アルトの大半は長期的にBTCに勝てないから。
過去相場でも、アルトは一時的に派手に上がっても、
その後BTCが下がるタイミングでもっと下落するケースがほとんどだった。


まとめ(要点だけ)

  • アルトはもう期待しない(資金が薄まって上がらない)
  • BTCは強くなりすぎた(ETF/国家/上限/半減期/止まらない)
  • 認知が広がるほど、限られた枚数の取り合いになる。上に行きやすい構造だと思う。
  • 0.1BTCは“土台”。資産にもメンタルにも効く
  • いまは買われているのに、価格が追いついていない局面に見える
  • バブルでアルトが戻ったら売ってBTCに積み立て

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この記事を書いた人

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